
奈良県出身→早大法学部卒→弁護士秘書として勤務→結婚して4人の子供を出産。
現在大学生~小学生まで1男3女の子供がいます。子育てを通して感じたことや子どもの教育に関する情報発信をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
「モンテッソーリ教育」という言葉をご存知ですか。
いちどは聞いたことのある人が大半だと思いますが、具体的にどのような教育方法かよく知らない人も多いのではないのでしょうか。
「モンテッソーリ教育」とは「子どもには本来自分自身を育てるチカラが備わっている」とし、この「自己教育力」や「自主性」が存分に発揮できる環境で育つことが理想だとする考え方です。
今回は日本でも流行っている「モンテッソーリ教育」について書いていきたいと思います。
「モンテッソーリ教育」に興味のある方はぜひ参考にしてくださいね。


年々共働き家庭の割合が増えています。
そんな中習い事の送迎となると、仕事が忙しかったりお天気が悪かったりする日はなかなか荷が重いもの。
土日に習い事を入れるご家庭も多いようですが週末は家族でゆっくり過ごしたいという気持ちもありますよね。
そこでお家にいながら親子でいっしょに楽しく学べるドラキッズオンラインをおすすめします。
指定されたURLで仮想教室に入ってIDとパスワードを入力するだけなのでとってもかんたんにスタートできますよ。
うちの末っ子も4歳のときに入会したのですが7歳になった今もドラキッズオンラインが大好き。
体験レッスンを受講するときから日時や先生を選べるのも安心ですね。
少しでも興味のある方はぜひ資料請求だけでもどうぞ。
モンテッソーリ教育の特徴とは?~わかりやすく解説~
モンテッソーリ教育とは、20世紀初めに医師であり教育家でもあったローマのマリア・モンテッソーリ博士が考え出した教育法です。
IT企業や政財界のトップなど、多くの著名人を生み出していることで知られている「モンテッソーリ教育」について詳しくみていきましょう。
日本においても、最年少でプロに昇格した棋士の藤井聡太氏が幼少期にモンテッソーリ教育を受けていたことで注目を浴びていますね。
モンテッソーリ教育では子どもの発達を4段階にわける

引用元:となりのモンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育においては、0歳~大人になる24歳までの期間をそれぞれ6年ごとの4つの段階に分けて考えます。
変容期と安定期が交互にやってくるのが特徴で、特に「変容期」に子どもの心身の変化が大きくなるため、注意が必要な期間だといわれています。
乳幼児期:0~6歳【変容期】
「0~6歳までの第1段階の発育期に、人間が一生涯生きていくのに必要な8割のチカラが身につく」とし、モンテッソーリ教育では人生においていちばん大切な期間だと考えます。
ちなみに我が家では現在5歳の三女がちょうどこの変容期。
乳幼児期のモンテッソーリ教育については、あとから詳しくみていきましょう。
児童期:6~12歳【安定期】
比較的成長が安定してくるのが小学校時代。
3年生前後は「ギャングエイジ」ともいわれていて、子どもによっては中間反抗期に突入します。
それでも幼児期の「イヤイヤ期」や思春期に訪れる本格的な反抗期とはちがい、比較的情緒が安定している時期だといえるでしょう。
手先を器用に動かせるようになり、記憶力も高まっていくため五感を働かせる学習教材を使用することや、中学受験にチャレンジするのにも適した時期ですね。

https://yoshinonnon.net/how-to-improve-math-for-junior-high-school-exams/
思春期:12~18歳【変容期】
中高生の6年間は再び「変容期」に突入します。
我が家では現在15歳の長男がこの変容期で、もうすぐ中学生になる長女も徐々にこのむずかしい思春期に入りつつあります。
思春期といっても、個人差もあれば男女差もあるため親も日々どのように対応するべきか悩みどころですね。
心身が不安定になり、どこにも持って行きようのないエネルギーが引きこもりや家庭内暴力という形で現れることもあります。
親も苦労が絶えない時期ですが、思春期にも必ず終わりがくるので安定した青年期を迎える前段階だと考えて乗り切りましょう。

青年期:18~24歳【安定期】
青年期に入ると思春期特有の不安定さがなくなり、自分の将来や職業について考え始めます。
子育ての最終目標である「自立」に向かっていく時期で、親としても早く自立してほしいような、いざ巣立っていくと少し寂しいような複雑な心境ですね。


日本におけるモンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育は本来生涯教育ですが、日本においては「幼児教育」としてとらえられています。
欧米では生まれたときから子どもを「個人」として認めているため、「子どもには子どもの世界や個性がある」と考えることから「子どもの適性にあった教育方法」を重視するモンテッソーリ教育が受け入れやすいのでしょうね。
一方でここ日本においては「親子は運命共同体」と考えられる傾向にあるため、モンテッソーリ教育のような「型にはまらない教育」が特別な教育法だととらえられているようです。



モンテッソーリ教育では乳幼児期が大切だとされている
モンテッソーリ教育では、0~6歳までの乳幼児期を0~3歳までの「前期」と3~6歳までの「後期」の2段階にわけて考えます。
そしてこの乳幼児期が人生において最も大切だと考えられています。
「前期」と「後期」のそれぞれの段階におけるモンテッソーリ教育の特徴や考え方をみていきましょう。
乳幼児期(前期)【0~3歳】
0~3歳までの記憶に残らない時期を「無意識に吸収する精神」の時期とよんでいます。
記憶に残らないこの時期こそ人生の中で最も吸収力の高い時期だと考えられています。
全身を使った大きな動きのこと。ずり這いから自分で立って歩く、階段の上り下りなどの動きを指します。
手先や指先を使った細かい動きのこと。握る、たたく、落とすなどの動きを指します。
大きな動きと細かい動きが合わさった活動のことです。0~3歳まではハイハイをしたり、物をつかんで落としたり、服を着替えたりといった日常生活の動き全般を通して少しずつ社会へ適応していきます。
0~3歳までは「話し言葉の敏感期」と考えられていて、自分が置かれている環境で使用されている言語を母国語として習得していきます。大人になってから外国語を習得するためには相当な時間や労力を必要としますが、子どもはこの「無意識に吸収する精神」の時期にいとも簡単に言語を身につけますよね。


小さい子どもは五感を使って無意識のうちに周りの環境にあるあらゆるものを吸収します。発達段階に応じた感覚玩具にふれることで、感覚を研ぎ澄ませて知性を働かせることを促します。
今思えば子どもが小さいとき、ひたすらティッシュペーパーを出し続けたり食事中にフォークやスプーンを床に落としてみたりといった行動も「感覚」を発達させる行動だったのかもしれませんね。
後片付けが大変でしたが・・・。

子どもは音や音楽を聴くと、自然に身体を動かしますよね。音楽を聴くだけでなく、実際に歌ったり踊ったり楽器を鳴らしたりすることで子どもの音楽的感性を養います。
小さいうちはクレヨンをにぎって好きに絵を描いたり、粘土を自由にこねたりして指先の感覚を研ぎ澄ますだけでなく、「自由に表現する」喜びも味わいます。
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
乳幼児期(後期)【3~6歳】
3歳~6歳までの時期を「意識の芽生え」の時期とし、0歳~3歳までの無意識の時期に吸収したことを整理して発展させる時期に当たると考えます。
3歳~6歳まではちょうど幼稚園に通う年齢ですよね。
3歳~6歳までの「日常生活の練習」は「運動の完成」を目的としています。掃除をする、ハサミを使う、ボタンをかけるなど実際の日常生活に関連してくる数多くの活動を通して「自立」していくことの手助けをします。
子どもは3歳を過ぎると感覚器官が発達するため、五感を通して得られるあらゆる感覚に対して敏感に反応します。五感に働きかける知育玩具などを使用することで、物を観察する能力や物事を考えるチカラの発達を促します。モンテッソーリ教育では特にこの「感覚教育」を重視していて、「感覚教育」が言語や算数の習得の基礎になると考えられています。

モンテッソーリ教育における「言語教育」は耳で聞いて言葉を身につけることに始まり、文字カードや絵のカードなどを使って「読み書き」できるレベルまで語彙力を豊かにすることを目標としています。「日常生活の練習」や「感覚教育」で手先や指先を使うことに慣れているため、「言語教育」においても手の動きを利用して習得できるような教具を使用します。

モンテッソーリ教育では幼児期を「数の敏感期」とし、この時期に数字や物の量などに興味を持つようになります。ただ数をかぞえるだけでなく、数の量や物の大きさの感覚が教具を通して体感できるように工夫されています。算数教育においても五感を大切にする教具が使用され、その結果次第に暗算で数の計算ができるようになっていきます。


モンテッソーリ教育における「文化教育」とは、言語や算数以外の幅広い分野での学び全般を指します。動植物、歴史、地理、天文学などさまざまな分野を総合的に学ぶ総合学習の性質を持ちます。

3~6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす!―――写真とイラストでよくわかる!


モンテッソーリ教育のメリット&デメリット
メリットだらけに思えるモンテッソーリ教育ですが、マイナス面はないのでしょうか。
ここではモンテッソーリ教育を受けた場合のメリットとデメリットについてみていきましょう。
モンテッソーリ教育のメリット
- 子どもの個性を伸ばせる
- 自ら学んで行動を起こす「自主性」を育める
- 集中力を養える
- 多様性を認められる価値観が身につく
モンテッソーリ教育はひとりひとりの個性や適性に合った知育玩具を使用するため、オーダーメイドの教育法といえますね。
また手先を使って自分が興味を持った教具で遊ぶため、自然と集中力も養われます。
さらにモンテッソーリ教育を掲げている園では学年ごとにクラスを分けるのではなく、3歳~6歳までの子どもたちがひとつのクラスで構成される「縦割り保育」をとり入れているところが大半。
異学年の子ども同士が共に学び合うことで、小さいうちから多様な価値観にふれられるのが特徴です。
モンテッソーリ教育のデメリット
- 協調性が育まれにくい
- 集団行動が苦手になる可能性がある
- 運動不足になりがち
- 教育者の技量によって指導のクオリティーに差がでてくる
子どもたちは自分が興味を持った物事や作業のみにとり組むため「周りと合わせる」といった協調性が育ちにくかったり、集団で行動することが苦手になったりする可能性もあります。
また室内での知育玩具を使った遊びが多くなるため、外で遊ぶ時間が少なくなって運動不足になりがち。
モンテッソーリ教育をとり入れている幼稚園などを選ぶときは「外遊び」の時間がしっかり確保されているか事前に確かめましょう。
日本におけるモンテッソーリ教育の教育体制はまだ不充分で、指導方法が先生の技量にゆだねられている部分が大きいです。
先生の評判など、前もって情報収集しておく必要がありそうですね。


モンテッソーリ教育について~4人の子ども達の幼稚園生活から~
私自身、ずっとモンテッソーリ教育のことを、なんとなく意識が高い親御さんが選ぶ教育法だと思っていました。
勝手に我が家とは無縁の教育法だと思っていたため、お恥ずかしながら今までモンテッソーリ教育について詳しく知らなかったのです。
今回モンテッソーリ教育についていろいろ調べてみて、現在7歳の末っ子が通っていた幼稚園が今さらながらモンテッソーリ教育に近い教育方針ととっていることに気づきました(遅い)。
広大な自然の中で「自主性」を重んじた保育をしている幼稚園で、「自然の中で思いっきり身体を動かすモンテッソーリ教育」といったイメージでしょうか。
末っ子は家庭的な雰囲気の幼稚園が大好きで、毎日よろこんで通っています。
対して上の3人が通っていた幼稚園は「ある程度規律性を重視する体育会系」といった雰囲気で、年少さんからしっかり集団行動ができるように指導してくれました。
運動会や発表会のお遊戯の完成度も高く、「小さい子どもがこんなにしっかり演じられるなんて」と毎回感動。
親の感想としては「どちらの幼稚園にもそれぞれの良さがある」というのが本音です。
ドラキッズオンライン
自主性を重んじる保育の特徴
- 先生の負担が比較的少なそう
- 好きなことに好きなだけとり組めるため、子どもの情緒が安定しやすい
- 「協調性」を重んじる幼稚園よりは子ども同士のトラブルが若干多い
「自主性を重んじる」保育は、場合によっては「放任主義」になってしまう可能性があります。
モンテッソーリ教育は本来「放任主義」とはちがい、一定のルールのもとで許される「自由」を享受する教育法のはず。
特にまだ判断能力の低い子ども時代は、完全放任というわけにはいきません。
お子さんにモンテッソーリ教育を受けさせたいと考えている親御さんも、必要なときに必要な介入をしてくれる方針の園を選ぶと安心ですね。
協調性を重んじる保育の特徴
- 小さいうちからきちんと集団行動ができるようになる
- 体育やお遊戯など、レベルの高い演技ができるようになる
- 先生の負担が大きいように感じる
協調性を育むことを重視している幼稚園では、3歳児からしていいことと悪いことをしっかり指導されます。
子ども同士のケンカやトラブルも少ない印象でした。
その分、先生は本当に大変そうでしたが・・・。
「自由度の高さ」と「規律性」のいいとこ取りができる幼稚園や保育園はなかなかありません。
そして「自主性を重んじる」保育が合うかどうかはお子さんの性格にもよりますね。
できるだけバランスのとれた教育方針をとっている園を選ぶのがベストかなあ、と感じます。



おまけ:モンテッソーリ教育を受けた著名人

- プロ棋士:藤井聡太
- 卓球選手:平野美宇
- グーグルの創始者:サーゲイ・ブリン&ラリー・ペイジ
- ウィキペディアの創始者:ジミー・ウェルズ
- アマゾンの創立者:ジェフ・ベソス
- フェイスブックの創始者:マーク・ザッカーバーグ
- マイクロソフト創立者:ビル・ゲイツ
- NBAバスケットボール選手:ステフィン・カリー
- 元アメリカ大統領:バラク・オバマ
- ヒラリー・クリントン
- ウィリアム王子
- ヘンリー王子
- 教育家:ヘレン・ケラー
- 「アンネの日記」の著者:アンネ・フランク など


ドラキッズオンライン