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投資

【XYLD】配当金生活の救世主!?~米国超高配当ETF第2弾~QYLDとのちがいは?

よしのんのん
よしのんのん
この記事を書いているよしのんのんです。
奈良県出身→早大法学部卒→弁護士秘書として勤務→結婚して4人の子供を出産。
現在大学生~小学生まで1男3女の子供がいます。コロナショック後から投資をスタートし、現在は1000万円程度の含み益を出しています。こちらのブログでは投資や資産運用について経験談を交えて情報発信をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

以前NASDAQ(ナスダック)100をベンチマーク(元指標)とした、米国超高配当ETFであるQYLDについて記事を書きました。

このQYLDとよく比較されるのが、同じくカバードコール戦略(ニッセイ アセットマネジメント株式会社より)を利用したXYLDです。

XYLDはベンチマークがインデックス投資でおなじみのS&P500ということもあり、「ポートフォリオに超高配当ETFをとり入れたい」と考えている人にもとっつきやすいのではないでしょうか。

何度もお伝えしているように、資産形成には分配金が自動で再投資されるインデックス投資が最強だよ。
でもインデックス投資では証券口座の含み益を眺めているだけで不労所得感は味わえないのが少し残念なのよね。
今回は前に紹介したQYLDによく似ているXYLDについてみていこう。XYLDは全米の大手優良企業500社の株価に連動するS&P500の指数を用いて運用されている超高配当ETFだよ。
XYLDもQYLDと同じくカバードコール戦略をとっています。カバードコールとは、株式をある価格で買う権利(コールオプション)を売ることで受けとった手数料(プレミアム)から分配金が払われる仕組みだったわね。

 

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XYLDの基本情報~XYLDってどんなETF?

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さっそくXYLDの基本情報からみていきましょう。

XYLD
  • 正式名称   Global X S&P 500 Covered Call ETF
  • ベンチマーク(元となる指標) S&P500
  • 純資産総額         2880億円(2022年8月末時点)
  • 設定日           2013年6月24日
  • 分配金利回り        12.42%(2022年9月現在)
  • 分配月           毎月分配
  • 経費率           0.6%

 

XYLDの分配利回りは少し前まで9~10%前後とQYLDより少し低めだったけど、最近はQYLDとほぼ同じくらいになったよ。
カバードコール戦略をとっているから、株価がグングン成長しているときでも値上がり益は期待できないの。資産の最大化を目指すのではなく、配当収入を最大化したい人向けのETFだといえるわね。

 

XYLDとQYLDはどうちがうの?

説明している男性と説明を聞いている女性のイラスト

XYLDとQYLDはともにグローバルX社が運営していて、カバードコール戦略をとっている超高配当ETFという共通点があります。

経費率が0.6%で毎月分配金が支払われるのも同じですね。

ここでは2つのちがいについてみていきましょう。

ベンチマークしている指標の比較

  • XYLD    S&P500
  • QYLD   NASDAQ100
S&P500の組み入れセクター 円グラフ

引用元:トウシル 楽天証券

XYLDのベンチマークとなっているS&P500の組み入れ銘柄を表した円グラフだよ。全体的にバランスがとれているね。
ナスダック100の組み入れセクター比率 円グラフ

引用元:くりっく株365

こちらの円グラフはQYLDがベンチマークとしているナスダック100の組み入れセクター比率を表したものよ。半分以上がハイテク企業なのね。

 

超高配当ETFとしてはQYLDのほうが有名ですが、XYLDのベンチマークであるS&P500のほうが投資初心者にとってはなじみがありますね。

なんといってもS&P500は米国の株式時価総額の80%を占めているので、「インデックス投資はまず全米優良企業500を集めたS&P500から始めよう」という人も多いのではないでしょうか。

一方株価が上昇相場のとき、情報技術セクターであるナスダック100の成長はめざましいものがありました。

ナスダック100を集めたETFであるQQQの株価も、コロナショックから回復したあとはずっと右肩上がりに伸びていましたね。

これから米国が利上げを実施すると、金融機関からの借入金にかかる金利も上がるよね。そうなると、グロース株(成長株)を集めたナスダック100の会社は設備投資などがしにくくなるから成長が鈍化すると考えられるかな?
そうね。グロース株は配当金を出さないかわりに設備投資や研究開発にお金を回して事業を成長させる会社だったわね。金利の上昇局面ではグロース株から資金を引き上げる動きが加速するから、しばらくナスダック100指数にとっては厳しい局面になるかも。
S&P500を元指標にしているXYLDのほうが分散がきいているといえるね。Twitterを見ていると、含み損に耐えられなくてQYLDを手放す人が増えているみたい。
でも長期目線でナスダック100やS&P500が成長していくと信じられるなら、XYLDやQYLDを少し保有してポートフォリオ全体の利回りを上げるのはおすすめの方法よ。

 

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純資産額の比較

XYLDとQYLDの純資産額がわかるランキング表

引用元:my INDEX

 

1位がQYLDで4位にXYLDがきているね。純資産額は圧倒的にQYLDのほうが大きいんだ。
XYLDも安定した分配金を出せるようになってきて資金の流入が増えているから、今後の純資産額の変化に注目したいわね。

 

株価の推移の比較

XYLDの株価10年チャート 楽天証券 QYLDの株価10年チャート 楽天証券

引用元:楽天証券

上がXYLDの株価チャートで下がQYLDだよ。どちらも下落相場ではしっかり株価が下がるんだね。XYLDのほうは何とかボックス相場(高値と安値が一定の範囲内で行き来している状態)を保っているかな。
特にQYLDのほうは少しずつ元本が切り下がっているのが気になるわね。株価の値動きが気になる人にはXYLDのほうが安心できるかも。いずれにしても株価の値上がり益が期待しにくい分、配当金はできるだけ再投資に回したほうがトータルリターンを増やせるわね。

 

分配金利回りの比較

  • XYLD  12.42%
  • QYLD  12.70%

※2022年9月現在

直近の分配金利回りはどちらもほぼ変わらないね。
XYLDの利回りはもっと低かったんだけど、最近QYLDの利回りに追いついてきたのよ。XYLDの指数が変更されてから利回りがアップしたみたい。

 

XYLDとQYLDはどちらがおすすめ?

配当金をもらって喜んでいる男性と女性のイラスト

XYLDとQYLDのちがいについてみてきましたが、結局どちらがいいのでしょうか。

結論からいうと、余剰金があってポートフォリオ全体の利回りを上げたい人はどちらも保有することをおすすめします。

 

XYLDとQYLDの分配金利回りの比較 棒グラフ

※引用元:FIREの過程 さくらい家さんのYouTube画像

XYLDとQYLDの分配金利回りを比較したグラフです。

画像は「FIREの過程 さくらい家」さんのYouTubeから引用させていただきました。

2022年に入って分配金利回りがほぼ同じくらいになったことから、XYLDの人気が高まってきました。

QYLDに加えてXYLDを追加購入する人や、QYLDを売却してXYLDに乗り換える人も出てきているようですね。

 

XYLDをおすすめしたい人

  • 株価の下落をマイルドにしたい人
  • ナスダック100より分散されていて安定感のあるS&P500が好みの人

 

QYLDをおすすめしたい人

  • 株価の変動があまり気にならない人
  • 情報技術セクターを中心としたナスダック100をベンチマークとする金融派生商品に投資をしたい人
  • これからS&P500指数よりナスダック100指数のほうにコールオプション(決められた価格で株価を買う権利)の買い手が多くつくと考える人
自分がコールオプションの買い手だとしたら、どちらに資金を投じたいと思うか考えてみるといいね。
未来のことはだれにもわからないから迷ったら両方持つのがいいと思うけど、どちらの割合を多くするかはご自分の好みや投資方針に従って決めるといいですね。

 

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我が家の場合

XYLD:QYLD=2:1

XYLDもQYLDもどちらも魅力的なETFですが、やはり現時点で純資産額が圧倒的に多いQYLDの割合を多くしたいと考えています。

今後純資産額が同じくらいになれば1:1の割合に調整するかもしれません。

ETFを購入するときは必ず純資産額を確認しよう。
純資産額が少なすぎると、運用ができなくなるから早期償還リスクが高まるのよ。

 

そもそもカバードコール戦略をとっているETFは金融派生商品です。

純粋に株式市場の成長の恩恵を受けたい場合は素直にS&P500の投資信託やETFであるVOOに資金を投じるのがベストでしょう。

我が家ではつみたてNISAで全世界株式やS&P500に投資をして世界や米国の経済成長をとり込みつつ、同時に日々のキャッシュフローを充実させるため高配当ETFも保有しています。

SPYD・HDV・VYMなどの米国高配当御三家ETFやXYLD・QYLDといった超高配当ETFは日々の生活を豊かにしてくれるため、これからも相場の下落時にバランスよくスポット買いをしていけたら理想的ですね。

 

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ただしQYLDは元本部分の株価が少しずつ切り下がっているため、15年~20年以上の超長期運用ではなく8年~10年程度の中期目線での運用を検討しています。

8年~10年分配金をもらい続ければ、多少株価が下がっていっても分配金込みのトータルリターンは充分満足できるレベルに達するでしょう。

もちろん今後も米国のハイテク企業が世界を牽引し、ナスダック100が成長し続けていく未来を信じたいですね。

今日はS&P500指数をベンチマークにしている超高配当ETFのXYLDについて書きました。
ナスダック100をベンチマークにしているQYLDとはちがう点がいくつかあったわね。超高配当ETFへの投資を検討している人は、それぞれの特徴を見比べて検討してみてくださいね。

 

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奈良県出身→早大法学部卒→法律事務所で弁護士秘書として勤務→結婚して10年間で4人の子供を出産→現在は家事&育児と両立させつつ、平日はフリーランスとして在宅ワーク&週末は時々外に出て働く日々を送っています。 こちらのブログでは、主に子育てや6人家族の家計管理・投資について情報発信をしています。 どうぞよろしくお願いいたします。