奈良県出身→早大法学部卒→弁護士秘書として勤務→結婚して4人の子供を出産。
現在大学生~小学生まで1男3女の子供がいます。コロナショック後から投資をスタートし、現在は1000万円程度の含み益を出しています。こちらのブログでは投資や資産運用について経験談を交えて情報発信をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
以前NASDAQ(ナスダック)100をベンチマーク(元指標)とした、米国超高配当ETFであるQYLDについて記事を書きました。
このQYLDとよく比較されるのが、同じくカバードコール戦略(ニッセイ アセットマネジメント株式会社より)を利用したXYLDです。
XYLDはベンチマークがインデックス投資でおなじみのS&P500ということもあり、「ポートフォリオに超高配当ETFをとり入れたい」と考えている人にもとっつきやすいのではないでしょうか。
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XYLDの基本情報~XYLDってどんなETF?
さっそくXYLDの基本情報からみていきましょう。
- 正式名称 Global X S&P 500 Covered Call ETF
- ベンチマーク(元となる指標) S&P500
- 純資産総額 2880億円(2022年8月末時点)
- 設定日 2013年6月24日
- 分配金利回り 12.42%(2022年9月現在)
- 分配月 毎月分配
- 経費率 0.6%
XYLDとQYLDはどうちがうの?
XYLDとQYLDはともにグローバルX社が運営していて、カバードコール戦略をとっている超高配当ETFという共通点があります。
経費率が0.6%で毎月分配金が支払われるのも同じですね。
ここでは2つのちがいについてみていきましょう。
ベンチマークしている指標の比較
- XYLD S&P500
- QYLD NASDAQ100
引用元:トウシル 楽天証券
引用元:くりっく株365
超高配当ETFとしてはQYLDのほうが有名ですが、XYLDのベンチマークであるS&P500のほうが投資初心者にとってはなじみがありますね。
なんといってもS&P500は米国の株式時価総額の80%を占めているので、「インデックス投資はまず全米優良企業500を集めたS&P500から始めよう」という人も多いのではないでしょうか。
一方株価が上昇相場のとき、情報技術セクターであるナスダック100の成長はめざましいものがありました。
ナスダック100を集めたETFであるQQQの株価も、コロナショックから回復したあとはずっと右肩上がりに伸びていましたね。
純資産額の比較
引用元:my INDEX
株価の推移の比較
引用元:楽天証券
分配金利回りの比較
- XYLD 12.42%
- QYLD 12.70%
※2022年9月現在
XYLDとQYLDはどちらがおすすめ?
XYLDとQYLDのちがいについてみてきましたが、結局どちらがいいのでしょうか。
結論からいうと、余剰金があってポートフォリオ全体の利回りを上げたい人はどちらも保有することをおすすめします。
※引用元:FIREの過程 さくらい家さんのYouTube画像
XYLDとQYLDの分配金利回りを比較したグラフです。
画像は「FIREの過程 さくらい家」さんのYouTubeから引用させていただきました。
2022年に入って分配金利回りがほぼ同じくらいになったことから、XYLDの人気が高まってきました。
QYLDに加えてXYLDを追加購入する人や、QYLDを売却してXYLDに乗り換える人も出てきているようですね。
XYLDをおすすめしたい人
- 株価の下落をマイルドにしたい人
- ナスダック100より分散されていて安定感のあるS&P500が好みの人
QYLDをおすすめしたい人
- 株価の変動があまり気にならない人
- 情報技術セクターを中心としたナスダック100をベンチマークとする金融派生商品に投資をしたい人
- これからS&P500指数よりナスダック100指数のほうにコールオプション(決められた価格で株価を買う権利)の買い手が多くつくと考える人
我が家の場合
XYLD:QYLD=2:1
XYLDもQYLDもどちらも魅力的なETFですが、やはり現時点で純資産額が圧倒的に多いQYLDの割合を多くしたいと考えています。
今後純資産額が同じくらいになれば1:1の割合に調整するかもしれません。
そもそもカバードコール戦略をとっているETFは金融派生商品です。
純粋に株式市場の成長の恩恵を受けたい場合は素直にS&P500の投資信託やETFであるVOOに資金を投じるのがベストでしょう。
我が家ではつみたてNISAで全世界株式やS&P500に投資をして世界や米国の経済成長をとり込みつつ、同時に日々のキャッシュフローを充実させるため高配当ETFも保有しています。
SPYD・HDV・VYMなどの米国高配当御三家ETFやXYLD・QYLDといった超高配当ETFは日々の生活を豊かにしてくれるため、これからも相場の下落時にバランスよくスポット買いをしていけたら理想的ですね。
ただしQYLDは元本部分の株価が少しずつ切り下がっているため、15年~20年以上の超長期運用ではなく8年~10年程度の中期目線での運用を検討しています。
8年~10年分配金をもらい続ければ、多少株価が下がっていっても分配金込みのトータルリターンは充分満足できるレベルに達するでしょう。
もちろん今後も米国のハイテク企業が世界を牽引し、ナスダック100が成長し続けていく未来を信じたいですね。