奈良県出身→早大法学部卒→弁護士秘書として勤務→結婚して4人の子供を出産。
現在大学生~小学生まで1男3女の子供がいます。子育てを通して感じたことや子どもの教育に関する情報発信をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
日本では少子高齢化が問題視されていますね。
子どもの人数が減ることで、年金制度が維持できないなどさまざまな問題が生じることは確かです。
ただ国のために子どもを産みたいと思う人はいませんし、子どもを産むか産まないか、何人産むのかなどは完全に個人の価値観によりますね。
人生において何を優先したいかも人によってちがいます。
それにどれだけ医療が発達しても、子どもを授かることは医療の力ではどうにもならないこともありますよね。
わが家には4人の子どもがいますが、主人はひとりっ子ですし周りにもひとりっ子のご家庭が多いです。
「うちの子はひとりっ子だから」と肩身が狭そうに話すお母さんがとても多いことが気になっていて、前からひとりっ子の子育てについて書いてみたいと思っていました。
「ひとりっ子ママ」と検索すると、「ひとりっ子ママ 優雅」「ひとりっ子ママ うらやましい」と検索窓に出てくることを思えば、実は「ひとりっ子のママ、いいな」と思っている人が多いのかもしれないですね。
今回は「ひとりっ子ママVS子沢山ママ」のような論争ではなく、主人やひとりっ子のお子さん、ひとりっ子のお母さんたちをみてきて、思ったことを思ったままに書いていきたいと思います。
ひとりっ子ママのことをうらやましいと感じる人はズバリ「教育費」の問題で頭を抱えているパターンが多いのではないでしょうか。
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子育ての悩みに直結する教育費の問題は早めに解決させたいですね。
ひとりっ子の子育ては本当にラクなのか?
子どもがひとりだとその分子育てはラクだと思われがちですが、本当にひとりっ子家庭の子育てはラクなのでしょうか。
ひとりっ子はラクなのか?1:ひとりっ子ママから聞いた話
- ひとりっ子だからと、幼稚園の役員をしてほしいと頼まれる
- 兄弟姉妹で遊ぶことがないから、いつも親が相手をする必要がある
- どんな進路でも叶えてあげたいと思うから、案外教育費がかかって大変
- 子どもを叱ったとき、お互いに逃げ場がなくて長い間重苦しい空気が漂う
上の4つは実際にひとりっ子のお母さんから聞いた話です。
子どもが2人いると100あるエネルギーを50ずつ注ぐイメージですが、ひとりっ子だとひとりに100の意識を向けることになりますよね。
子どもがひとりだからといって、決して精神的にラクというわけではなさそうです。
ひとりっ子はラクなのか?2:自分自身の体験
わが家の長男と長女は学年が4つ離れているため、長男はしばらくひとりっ子でした。
長男だけを育てているとき「ひとりっ子だからラク」と感じたことはいちどもなかったですね。
子どもの人数が増えると、単純にその分手がかかりお金がかかることは確かです。
ただ私の場合、2人、3人と子どもの人数が増えれば増えるほど気楽に子育てができるようになっていきました。
「うちはひとりでも大変だから」とよくひとりっ子のお母さんが言いますが、ひとりだからこそ大変な部分もあるのでは、と思います。
ひとりっ子はラクなのか?3:義母の話
義母(主人の母)は「ひとりっ子だし、□□(主人の名前)は育てやすい性格だったからすごくラクだったわ」と言っていました。
「育てやすい性格だからラクだった」わけで、もしまったくちがう性格だったら「ひとりっ子でラクだった」とはいかなかったでしょう。
結局は子どもの生まれ持った性格と親自身の性格、親子の相性によるところが大きいと思います。
兄弟姉妹の有無や人数で子どもの性格は変わるのか?
基本的に気質や性格は生まれついたものなので、兄弟姉妹の有無や人数ではそこまで変わらないのでは、と感じています。
ここでは、よく言われる「ひとりっ子はマイペース」「ひとりっ子はワガママ」について検証してみましょう。
ひとりっ子はマイペース?
私には3歳年下の弟がいるのですが、かなりマイペースな性格です。
そして弟はマイペースとは正反対の性格。
ひとりっ子の主人も同じくマイペースですが、兄弟姉妹の有無はマイペースであることとあまり関係ないですね。
大学時代に「え~!○○ちゃん、絶対ひとりっ子だと思ってた!」と言われたこともあります。
実際にはかなり仲良しの弟がいるのですが。笑
「マイペース」という言葉はネガティブな意味で使われがちですが、マイペースであることは決して短所ではないですね。
周りに流されないマイペースな性格だからこそ成し遂げられることだってたくさんあるはず。
「ひとりっ子だからマイペース」と言われても、気にすることはありません。
4人兄妹のうちの子どもたちの中にだってマイペースな子はいますしね。
ひとりっ子はワガママ?
ワガママかどうかもひとりっ子とはあまり関係ありません。
兄弟姉妹がいても、驚くくらい(笑)ワガママに育つことだってありますよね。
さきほどのマイペース問題も同じですが、ワガママだったりマイペースだったりする人がたまたまひとりっ子だったら「ひとりっ子だから」と言われるだけのことですね。
ひとりっ子の主人
今はひとりっ子も珍しくないですが、昭和の時代は1クラスに1人いるかな?くらいの割合でした。
兄弟姉妹がいない子の方が珍しく、昔は「ひとりっ子はどこか変わっている」と言われていましたよね。
ひとりっ子の主人も義母も、ことあるごとに「ひとりっ子だから」と言われてきたとか。
「ひとりっ子」であることについての主人の考え
主人は「兄弟姉妹が欲しかった」と思ったことがないそうです。
いとこ2人と頻繁に遊んでいて、いとこが弟や妹がわりだったのですね。
義母が「きょうだいがいなくてごめんね」と言うと、主人は必ず「変なきょうだいだったらいない方がましだ」と答えていたとか。
本音だったかはわかりません。
子ども心に母親に気を使っていたのかもしれませんが、親の愛情をたっぷり受けて育ったことは幸せだったと感じているようです。
主人の思い1:親の愛情を独り占めできた幸せ
ひとりっ子のいちばんのメリットは、やはり親からの愛情を独り占めできることですね。
親の意識が複数の子どもに分散しないため、ひとりだけにたっぷり愛情を注いであげられます。
もちろん子どもが何人いても、それぞれの子どもに対する愛情の深さは変わりません。
年齢によって「可愛さ」の種類はちがっても「愛しさ」は同じ。
とはいえ、膝の上にのせるのも抱きしめるのも定員は1名ですよね。
主人をみていると、愛情をたっぷり受けて育った人独特の余裕や強さのようなものを感じます。
主人の思い2:親の期待を一身に背負うプレッシャー
どんな物事にもプラス面とマイナス面があります。
「いいとこ取り」だけはできないのが世の常ですね。
ひとりっ子は愛情だけでなく、同時に親の期待も一身に背負うことになります。
愛情とともに過剰な期待をかけられていた主人は荷が重たかったようで、とにかく家から通えない距離にある大学に行こうと考えて東京の大学に進学したそうです。
過度な期待をかけられた状態で親元を離れられないでいると、子どもによってはツラいと感じることもあるでしょう。
愛情も期待もすべてひとりで受け止めることになるのはひとりっ子の宿命ですね。
ただ子どもが複数いても特定の子どもにだけ期待をかける親もいるので、兄弟姉妹がいればオールオッケーというわけではありません。
「ひとりっ子」に関する義母の考え
- 受験・就職・結婚が1回ですんでラクだった
- 経済的にゆとりがあってよかった
- 1人の子どもに存分にエネルギーを注げてよかった
義母は10年以上前に亡くなりましたが、いつも「子どもがひとりでよかった」と言っていました。
「子育てが本当に楽しかった。子供ひとりで豊かに暮らすのもいいわよ。」とも。
結果的に主人と私は正反対の道を歩んでいますが、義母が幸せだったように私たちもまた幸せです。
子どもの人数で幸せかどうかが決まるわけではありませんね。
ひとりっ子のマイナス面:主人を観察して
食べ物の争奪戦に弱い
17年間主人を観察した結果、1つだけ感じているひとりっ子のマイナス面は「とにかく食べ物の争奪戦に弱い」ことです。(笑)
例えば大量にフライドポテトを作り、大皿に盛って「はいどうぞ」とテーブルの上に置くとします。
主人が手を伸ばしたときには、いつもスッカラカン状態。
「昔から目の前にある食べ物は全部自分のもので、長い間置いていても誰にもとられることがなかったのに」と主人。
4人の子どもたちは生存競争が激しい中で生きているため、フライドポテトのお皿を置いた瞬間、
- とにかく食べまくる
- 別のお皿を持ってきて自分の分を確保してからゆっくり食べる
- 「ちゃんと分けるよ!」と言って、どこまでが誰の分か決めてから食べる
即座にいずれかの行動をとっています。
「食べ物の争奪戦に弱い」ことがマイナス面といっても、誰かに迷惑をかけるわけではありません。
裏を返せば「人に譲ることができる優しい性格」ともとれますが、本人が食べ物にありつけないのがちょっとかわいそうかな、と。笑
まあ主人の分だけ別皿にとり分ければいいだけなのですが・・・。
最後に:「隣の芝生は青い」~親も子供も~
子どもがいてもいなくても、ひとりでも2人以上いても、幸せかどうかは人それぞれですね。
子ども自身の幸せだって本人がどう感じるかで決まります。
ひとりっ子のお友だちがうちに来たら
ひとりっ子のお子さんがうちに遊びに来ると、「にぎやかでいいなあ。私もこのお家の子どもになりたい!」と言ってくれます。
でも本当の兄弟姉妹で生まれていたらケンカばかりしていたかもしれないし、そうなると「ひとりっ子がよかった」と思っていたでしょうね。
4人兄妹のわが家の子どもたち
兄妹や姉妹で仲良くしているかと思えば、次の瞬間には大げんか。
毎日毎日、飽きもせずよく同じようなケンカばかりくり返すものだと、あきれるのを通りこして感心してしまいます。
そして「ひとりっ子がよかった~!!」「おにいちゃん、もうイヤ!」「こんな妹いらな~い!」とそれぞれが叫びまくっています。
兄弟姉妹ゲンカを通して「ここまで言ったら相手が泣く」「ここまでしたら相手が反撃してくる」といった人との距離感を学ぶといわれていますが、うちの子どもたちを見ている限りとても学習しているようには思えません(笑)。
長女のお友だちで「自分はひとりっ子だからつまらない」と言っている子がいるようですが、長女は逆にひとりっ子に憧れています。
どこまでいっても「隣の芝生は青い」ということでしょうか。
まとめ
今回はひとりっ子について書いてみました。
いかがでしたか。
「希望してひとりっ子」と「結果的にひとりっ子」とでは考え方が変わってくるかもしれませんが、子育てが大変だったり、育児に悩んだりするのは子どもの人数に関係なくみんな同じですね。
家族構成や兄弟姉妹の数が、子どものライフスタイルや人格形成に多少なりとも影響を与えることは確かですが、育児観を他人に押しつけるのはちがうかな、と思います。
わが家も「あそこは子沢山だから」とどこかで言われているかもしれませんね。
誰になんと言われようと、義母のように「ひとりっ子、最高!」と思って子育てができると最高ですね。