![よしのんのん](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/02/cropped-IMG_4605.jpg)
家計管理をするにあたって車の維持費問題はさけて通れませんよね。
今回は「車に乗ること」を前提とした内容ではなく、「車を手放す」ことによって節約できるということについて体験をふまえて書いてみたいと思います。
車を手放すことのメリットやデメリットについてもふれていきますね。
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究極の節約方法:車を手放す
車にかかる費用を節約する方法はズバリ「車を持たない」ことです。
あたりまえのことですが、車を持たなければ車本体の費用も維持費も必要ありません。
ときどきタクシー代がかかる程度です。
車に関する支出分の大半を貯蓄や資産運用に回せるため、目標貯蓄額に近付くスピードが格段にアップしますよ。
年間あたりの車の維持費
![年間あたりの車の維持費](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/d52d8194d93ccd647a14c46b1d6b82ef.jpg.webp)
※ファイナンシャルフィールドより引用
つい最近個人顧客相手のテレマーケティングの仕事をしているときにある女性のお客様から言われました。
「おたくの商品大好きなんだけど、実はこの前車検でお金を使っちゃったから今余裕がなくて買えないのよ。こちらの都合でごめんなさいね。」
と言われたのです。
そんなに高価な商品をおすすめしているわけではないのですが、やはり車の維持費は家計を圧迫するものなのだと感じました。
急に電話をかけてきた見ず知らずの私に「車検の費用」の話をされたのは、よほど痛い出費だったのでしょうね。
![車の税金 国際比較](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/自動車税国際比較 日本自動車工業界.png)
※日本自動車工業界より引用
他の先進国と比較しても日本の車にかかる税金はとても高いことがわかります。
税金、保険料、車検代は車を所有しているだけでかかる費用ですが、さらにガソリン代や駐車場代も加わりますね。
我が家の場合
![一般家庭 乗用車普及率](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/乗用車普及率 ガベージニュース.png)
※ガベージニュースより引用
主人の転勤で地方から首都圏に引っ越してきたとき、地方で乗っていた車を手放してからこちらに来ました。
地方での生活は車なしでは成り立ちませんでしたが、こちらに引っ越してからすぐは便利な駅近に済んでいたため車は必要なかったのです。
約9年前に同じ最寄り駅から徒歩12~13分のところに引っ越した際、「車は必要だと思ったら買えばいいね」と話していたのですが結局今に至るまで車を所有せずにきました。
最寄り駅近辺にスーパー、百貨店、商業施設とあらゆるものがそろっているため車なしでも問題なく生活できています。
上のグラフを見てもわかるように、特に2人以上世帯の乗用車普及率が高いですね。
便利な場所に住んでいても周りで車を所有していない人はほぼいないため、グラフの数値は納得です。
「車を所有するのがあたりまえ」という価値観の中、逆の道をいくのは他人の目を気にするタイプだとむずかしいかもしれません。
![野村総合研究所 世帯の純金融資産保有額 マーケットの分類](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/1.png)
※野村総合研究所より引用
- 超富裕層 0.16%
- 富裕層 2.2%
- 準富裕層 6.0%
- アッパーマス層 13.4%
- マス層 78.2%
純金融資産保有額を表した三角ピラミッドのグラフはいろんなところで引用されているのでよく見かけますね。
世帯数だけに着目すると富裕層も準富裕層も沢山いるのね、と思ってしまいますが割合を見るとやはり準富裕層以上の世帯はかなり少ない印象です。
超富裕層は先祖代々資産家である可能性が高いですし、2.2%の富裕層も半分くらいは「生まれながらのお金持ち」が含まれていると考えるのが自然ですね。
自力で富裕層に入れるのが仮に1%だと考えると、ここを目指すにはどこかで「大多数の人と逆の考えや行動」をとる必要があります。
年間のタクシー代
子供たちの習い事の送迎をすべて電動自転車で行うため、体力面でキツい部分はあるもののジムに通うことなく運動ができていると前向きに考えています。
悪天候の日や真夏にはタクシーを利用していますが、家計簿を確認すると1年間のタクシー利用料の合計額は次のとおりでした。
- 2019年 12,310円
- 2020年 8,400円
- 2021年 8月20日時点で3,800円
2020年は旅行や帰省もしていないので年間で10,000円もかかっていません。
今年はまだ途中ですが、このままいくと昨年と同じくらいの利用料で落ち着きそうです。
車の維持費と比べると、今の5倍くらいタクシーを利用してもまだたくさんお釣りが返ってくるくらいですね。
住宅費と車の維持費
今住んでいる場所は地価が高いため、最初に引っ越しを検討した際は最寄り駅を変えるつもりでいました。
都市部から離れた場所や駅から歩けない距離にある家を買うと住宅費用をグッと抑えることができますね。
ただ一方で車なしで生活するのがむずかしくなるため、車本体の代金や維持費が家計を圧迫します。
特に我が家のように6人家族だと軽自動車というわけにはいきません。
車本体で約400万円+維持費や修理代、年数が経てば車の買い換え代金が必要なことまで考えると10年間でざっくりと1,000万円はかかっていただろうと思います。
車を所有すると、恐らく20年間で2,000万円近くの出費になっていたでしょうか。
住居費を抑えるために多少利便性が劣る地域に引っ越しても、車の維持費にこれだけかかっていれば今より手元に残るお金は少なくなっていたはず。
長男の希望で最初に済んでいた賃貸マンションと同じ学区内にある家を探したわけですが、便利な駅から歩ける距離にある中古住宅を購入して車を持たない生活をすることで、「住宅」「車」の両方の費用を節約できたのは結果的に正しい選択だったと思っています。
車を手放すメリット・デメリット
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車を所有しないメリットは多いですが、便利な車を手放すことによるデメリットについてもみていきましょう。
車を手放すメリット
車を手放したことによるメリットをあげたいと思います。
- 車に関わる費用の負担がすべてなくなる。
- 事故を起こす心配がない。
- 渋滞に巻き込まれたり駐車スペース探しでイライラすることがない。
- 自然と運動量が増えることで健康体を維持しやすくなり、医療費の出費が減る。
- ダイエットになり、服のサイズが変わらないため衣類の支出も節約できる。(昔買った服が似合うかどうかは別問題)
さらに子育ての観点から考えても、子ども時代に「不便な思いをする」経験が心と身体を強くしてくれると考えています。
便利な時代に生まれて便利な場所に住み、なんでも手に入る環境にあって(なんでも買ってあげているわけではありません)さらにドアツードアで行きたい場所に車で運んでもらえるなんて、あまりにも便利すぎると思いませんか。
ある程度不便な思いをしないことには「便利さ」のありがたみもわかりません。
4人とも数える程度しか小児科にかかった記憶がないため、徒歩と自転車利用で子供たちの身体が鍛えられていることは見てわかります。
心がどれだけ鍛えられているかは目には見えませんが、多少なりとも「不便な思い」を経験することが子どもたちの成長にプラスになればと願っています。
車を手放すデメリット
次に車を持たないことにより感じるデメリットをあげたいと思います。
- 買い物をした際、大量の荷物を運ぶときに車がないと不便。(宅配生協などを利用することで解決)
- 悪天候時にタクシーをつかまえるのがむずかしい。(タクシー配車アプリで解決)
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車を手放す場合の代替方法は?
![タクシーを呼べるアプリ GO](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/kv.ee0c9ed.jpg)
車を手放す場合には、やはり自家用車の代わりにタクシーを利用することが増えると思います。
タクシーをよぶと家の目の前まで迎えに来てくれるのでとても便利ですが、お天気の悪いときなどはなかなかタクシー会社の電話がつながらないこともあります。
タクシーを利用する場合には、配車から決済までスマホひとつで済ませられるタクシーが呼べるアプリ GO《ゴー》がおすすめですよ。
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個人的には車を手放すことによるデメリットより得られたメリットの方がはるかに多いですが、車を手放すことがプラスになるかどうかは住む地域と何を優先するかによります。
例えばキャンプなどのアウトドアが趣味だと車は必須ですし、車に乗ること自体が生きがいという人もいると思います。
お金の面だけでは判断できないため、総合的にメリットとデメリットを考えて決めるといいですね。
車を手放す場合
もし車を手放すことを検討するなら、できるだけお得になるように工夫しましょう。
近所の買い取り店や下取りをしてくれるディーラーに当たってみるのもいいですが、多くの店舗に個別に査定をお願いするのは骨の折れる作業です。
車を手放すのにベストなタイミングやお得になる査定方法をみていきましょう。
タイミングが大切
![中古車販売台数の月別推移](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/9774_sub05.png)
※グーネット自動車流通より引用
自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課税されます。
4月2日以降に車を手放しても自動車税を支払わなければいけなくなるため、その前に手放すことをおすすめします。
また車検が必要になる前に売ると車検代も節約できます。
また新年度が始まる4月に合わせて車を買う人が増えるため、業者は2月~3月に買取りを強化する傾向があります。
買取りの査定額も2月~3月に高めにつけられるので、車を売りに出す場合は2月くらいから動き出すといいでしょう。
前述した通り4月に入ってしまうと自動車税が課税されるため、その前に売却するのがベスト。
車買取りオークションのユーカーパック
![車買取りオークションサイト ユーカーパック](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/ユーカーパックH3.png)
中古車無料一括査定と車買取りオークションはどのようなちがいがあるのでしょうか。
一般的に中古車無料一括査定を利用すると、複数の業者から連絡が入ります。
いくつもの業者が参入することで競争原理によって価格が上がっていく仕組みなので、できるだけ高値で売りたい場合は複数業者との対応はさけられないですね。
それでもたくさんの業者とのやり取りがめんどうだという人は、オークション形式の買取り査定を利用する方法もあります。
ユーカーパックなら連絡が入るのは1社からだけなので、複数の業者とやりとりをする必要がありません。
![車買取りオークションサイト ユーカーパック 申し込み画面](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/ユーカーパック入力画面.png)
- 車両情報・お客様情報を入力する。(9項目なので約1分で入力完了)
- 入力後のページで概算価格を確認する。
- ユーカーパックから希望査定日についての連絡が入る。
- 自宅か近くの提携店舗で査定。(査定は1回だけ)
- 査定データを元にユーカーパックネットワーク内の業者が買取り価格を提示。
- 大手の買取り業者から中古車販売店までネットワーク化されているため本当の最高額がわかる。
- 一括査定に申し込むと電話がたくさんかかってきて対応が大変でしたが、ユーカーパックなら担当者の人と話せばいいだけなので安心できました。引き取りに来られた業者の方も良い方でした。ありがとうございました。(大阪府 男性)
- 最初は不安もありましたが、担当して下さった皆さんから誠実な印象を受けたので安心してお願いしました。予想もしていなかった金額で売却できたので本当に良かったです。友人にも紹介したいです。(神奈川県 男性)
一括査定サービスを利用すると複数の業者に査定を依頼する必要があるものの、査定をしたその場で価格を提示してもらえます。
一方で買取りオークションのサービスを利用すると、査定をした後にオークションの結果を待つことになるため一括査定サービスより時間がかかります。
廃車買い取りのカーネクスト
![廃車買取り カーネクスト](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/カーネクストH3.png)
所有している車が古くて廃車にすることを検討している人は、廃車買取り専門業者に依頼するとめんどうな廃車の手続を代行してもらえますよ。
廃車費用は無料で、車種によっては高額買取り価格がつくこともあります。
カーネクストなら故障車や不動車も、日本全国無料で引き取りに来てくれますよ。(一部離島をのぞく)
- 15年以上前の車を所有している。
- 走行距離が15万キロメートル以上の車を所有している。
- 故障車や不動車を所有している。
- 廃車にはお金がかかると悩んでいる。
![廃車買取り カーネクスト 申し込み画面](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/カーネクスト入力画面.jpg)
車両情報とお客様情報を入力すると価格の概算がわかります。
![カーネクストとディーラー 車買取りにかかる費用の比較](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/08/カーネクスト車買取りにかかる費用比較.jpg)
引用元:カーネクスト
車買取りにかかる費用をディーラーや中古車販売業者と比べると、カーネクスト
に依頼した場合は廃車にかかる費用がすべて無料になるところがうれしいですね。
カーネクストは独自の海外販売ルートによる輸出や、資源としてリサイクルするなどで価値を生み出しています。
国内では売れないような車でも車種によっては海外で売却ができる場合も。
必ず0円以上で買い取ってもらえて(実質無料で廃車手続が可能)、さらに思ってもいなかった買取り価格がつくこともあります。
車に関する保険は加入が義務づけられている自賠責保険と加入が任意になっている任意保険の2種類がありますね。
自賠責保険に関しては買取り専門店などで売却する場合は残りの契約期間を考慮して査定してもらえます。
契約期間が3ヶ月以上残っている場合に自賠責保険の保険料が還付されますが、還付金として別途お金が戻ってくるわけではありません。
車の売却代金として振り込まれるので、きちんと確認しましょう。
任意保険の解約手続は自分で行う必要があります。
契約期間が残っている場合はどのくらい還付金が戻ってくるかを保険会社に確認してくださいね。
![](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/05/download-1.jpg)
![](https://yoshinonnon.net/wp-content/uploads/2021/05/unnamed.png)
まとめ
今回の記事では車を持たない生活について書きました。
「車のない生活なんて考えられない」という人もいれば「案外車がなくても大丈夫なのかな」と思われた人もいるかもしれません。
今手元にあるものを手放すことに不安を感じる人は多いと思います。
ただなかなか貯金ができない人や、やっと少し貯まったと思っても車の車検代で消えてしまった、と嘆いている人はいちど車を所有することで得られているメリットと車の維持費を天秤にかけてじっくり考えてみてはいかがでしょう。
- 車を手放すことで目標貯蓄額に近づきやすくなる。
- 車のない生活で運動不足が解消される。
- 車がなければ事故を起こす心配もない。
- タクシーを利用することが車を手放す代替案となる。
- 車を手放す際は時期に気をつける。(課税基準日の4月1日より前に手放す)
- できるだけ高値で買い取ってもらうために中古車無料一括査定や中古車オークションを利用する。
- 自賠責保険や任意保険の還付金を確かめる。
車にかかっていた費用で旅行に行って家族の思い出作りをするのもいいですし、特急電車から見える景色をみんなで眺めながら目的地に向かうのはとても楽しくて贅沢な時間だと思えます。
「持つ」贅沢だけではなく「持たない」贅沢もあるのではないでしょうか。
家計にも地球にもやさしい車なし生活、おすすめですよ。