家計を管理していると支出の項目で「食費」の占める割合がとても大きいことに気づきます。
家族の人数や子供の年齢にもよると思いますが、特に我が家は6人家族なので食費だけで1ヶ月に10万円近くかかることも珍しくありません。
食材の買い出しはスーパーだけですませる人、生協などの個人宅配を利用している人、またこれらを併用している人と色んなパターンがあると思います。
我が家は現在スーパーでの買い出しと宅配生協のパルシステム、おうちCO-OPの3つを利用しています。
スーパーで買い物をするより生協などの個人宅配を積極的に利用した方が食費を節約できるのでしょうか。
逆に宅配生協をやめることで食費が減ったという人もいるようですが、実際のところどうなのでしょう。
この記事では、宅配生協をうまくとりいれることで食費と時間を節約することができた体験談を書きたいと思います。
激安スーパーの罠
「激安スーパー」は食べる量を変えることなく食費を減らすことができるため節約ライフになくてはならない存在です。
ただ家計の味方であるはずの激安スーパーも、利用方法を一歩間違えると逆に家計を圧迫することにつながってしまいます。
自宅から自転車で5~6分のところに「OK」というとても安いスーパーができました。
スーパーができてしばらくの間は嬉しくて頻繁にOKに買い出しに出かけていました。
このとき宅配生協はまだパルシステムしか利用していませんでしたが、OKで買う量が増えたためパルシステムでの購入量は自然と減っていました。
パルシステムで取り扱っている商品は化学調味料を使わない、国産の原料にこだわる、また添加物を極力使用しないなど、にかく品質を重視しています。
その分お値段も少し高めの設定になっているのが特徴。
激安スーパーを利用することによりパルシステムで買う商品の品数が減ったため、当然のように食費も節約できているものとばかり思っていました。
ところがパルシステムで買う量を減らした結果、なぜか食費がアップしてしまったのです。
通常のスーパーとパルシステムを利用していたとき、月々の食費は約9万円程度でした。
それが激安スーパーとパルシステムの利用に買えたとたん、月々の食費が10万円前後に増えてしまったのです。
月々1万円でも年間ベースで考えると12万円、10年間で120万円になるのでこの差はとても大きいです。
安いスーパーで買い物をしていたはずなのに、なぜ食費がアップしてしまったのでしょうか。
理由として考えられるのはズバリ、安いからといって必要以上にたくさん買い込んでしまったことにつきると思います。
商品を目で見て手にとってお買い物をするのは楽しいですし、外に出ることで気分転換もできます。
ただ特に激安スーパーに出かけると、どの商品の値札を見ても通常のスーパーと比べるととても安いので嬉しくなってついあれもこれもと買い物カゴに放り込んでしまいがちです。
気がつけばカートにのせた2つのカゴいっぱいに食材やお総菜、お菓子を積んでレジに向かうことになります。
「たくさん買ってしまったけど、安いからまあいっか。」
と毎回合計1万円くらいの買い物をしていました。
週に2回の激安スーパーで月に8万円、さらにパルシステム週に1回あたり5千円程度で月に約2万円とするとこれだけで10万円になってしまいます。
以上のように主婦の味方であるはずの激安スーパーも、値段の安さだけに着目して買いまくっていると節約どころか家計を圧迫することになりかねないのでくれぐれも買いすぎには注意しましょう。
スーパーと宅配生協の利用比率
激安スーパーを積極的に利用することで食費がアップしたため、試しにスーパーと宅配生協の利用比率を逆にしてみました。
スーパーに買い物に行く頻度を週に2回から1回に減らし、同時にパルシステムに加えておうちCO-OPにも加入することに。
「宅配生協を2つも利用するなんてもっと食費が上がっちゃうんじゃない?」と思われるかもしれませんが、意外なことにこれが食費を抑えるきっかけになったのです。
さらに食費の節約だけでなく、買い物に行く回数が減ったことで時間のゆとりにもつながりました。
現在我が家は木曜日にパルシステム、金曜日におうちCO-OPを頼んでいます。
宅配生協もカタログを見て商品を選ぶ必要がありますが、スーパーに買い出しに行くよりはるかに短い時間で自宅にいながらチェックできます。
注意点としては、買い物に行くときと同じようにできるだけ食後お腹がいっぱいの状態のときにカタログを見るようにしましょう。
少なくても「ご当地グルメお取り寄せ特集」のカタログを開く可能性は低くなるでしょうし、余計なものを買わずにすむでしょう。
お取り寄せを楽しむのもありですが、毎回となるとあっという間に食費がはね上がってしまいます。
お取り寄せ商品などは毎月いくらまで、と決めて楽しむといいですね。
また商品の宅配と同時にカタログと注文用紙を受け取りますが、翌週に提出をしてさらにその翌週に商品が配達されるという流れになります。
何月何日にどんな商品が届くかをメモしておくと重複して買ってしまう心配がありません。
ひとりでこっそり食べようと思って注文したスイーツの到着日を勘違いしていて、今日届くと思っていたものが翌週の配達でガッカリした、といった事態もさけられます。
パルシステムの特徴
パルシステムは10年以上前からずっと利用しています。
- 関東圏を中心に11都県のエリアで利用できる。
- 利用者は140万人以上。
- 余分な添加物を使わない、遺伝子組み換え食品は扱わないなど「素材にこだわったワンランク上」の商品がそろっている。
- 大半がスーパーで売られているようなメーカーの市販品ではなく産直品のオリジナルブランド商品。
- 野菜は「有機・低農薬」で安全かつ新鮮なものをとり扱っている。
- 肉類は飼料に極力抗生物質を加えず、できるだけ放牧で育てるなど育成方法にもこだわっている。
- ハムやソーセージなどの加工品も保存料や着色料を使用していないため、お肉本来の自然な色味と風味を味わうことができる。
- 品質にこだわっている分、お値段が少し高めで賞味期限も短い。
- 離乳食に使える商品としては、にんじん・じゃがいも・かぼちゃ・コーンなどの「冷凍うらごし野菜」がある。
- 最低出資金は1,000円で、生協を脱退するときに返金される。
個人的には高品質で新鮮なものを提供してくれている証拠だと思えるので、値段が高めなことと賞味期限が短いことはあまり気になりません。
また、パルシステムのホームページでは離乳食やパルシステムの食材を使ったレシピを検索することもできるので、あわせてチェックしたいですね。
手数料(配送料)は地域によって異なるので確認が必要です。
私が住んでいる地域では1回220円。
手数料(地域ごとで要確認) | 220円 |
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5,000円以上の利用 | 半額 |
妊娠中~子供1歳 | 無料 |
子供1歳~小学校入学前 | 5,000円以上の利用で無料 |
満70歳以上 | 半額 |
パルシステムは時短料理セットも充実しています!
※パルシステムのHPより引用
おうちCO-OPの特徴
おうちCO-OPには2021年4月に加入しました。
- 神奈川県、静岡県、山梨県で利用可能。
- 圧倒的な品数の多さ。
- カタログが分厚くて、毎回カタログを見ているだけで楽しめる。
- 全体的に値段設定が良心的で庶民派の宅配サービスといった感じ。
- 生協オリジナルの商品だけでなく普段スーパーで売られているものがカタログに載っている。
- 宅配でありながら普通にスーパーで買い物をするのと同じような感覚で商品を選べる。
- 最低出資金は500円で、脱退の手続きをした場合には返金してもらえる。
先に紹介したパルシステムと一部同じ商品の取り扱いがあるので、両方のカタログにのっているものを買う場合は少しでも安い方で購入しています。
おうちCO-OPにも手数料の割引制度があります。
手数料 | 110円(1,500円以上の利用)/165円(1,500円未満の利用) |
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妊娠中~子供3歳 | 無料 |
子供3歳以上7歳未満 | 無料(5,000円以上の利用)/55円(1,500円~4,999円までの利用) |
165円(1,500円未満の利用) | |
満65歳以上 | 55円(1,500円以上の利用)/165円(1,500円未満の利用) |
近畿圏の方は「コープきんき」の資料請求をおすすめします。
私の実家でも利用していますが、カタログも分厚くて見ているだけで楽しめますよ。
お手頃価格の商品が多いのも助かりますね。
すぐに試したい方はお試しセットの申し込みもできます。
まとめ
我が家の食費は今後、子供たちの成長に伴って増えたり独立して家を出て行くことで減ったりとその都度変化していくと思います。
ただしばらくの間は週に1回のスーパー買いだし+パルシステム+おうちCO-OPの3つの組み合わせでお買い物を続ける予定です。
我が家は家族の人数が多いので、パルシステムとおうちCO-OPの両方の宅配生協を利用していますが通常はどちらか1つを選ぶことになると思います。
- 宅配生協の利用比率を増やしたことで無駄な買い物が減って食費を抑えることに成功。
- 食材の買い出しに費やす時間も減ったので、時間の余裕ができた分在宅ワークの時間を増やすことで自分自身の収入のアップにつながった。
- 食費の節約で月々約1万円、在宅ワークの収入が月に1万円増えたことで1ヶ月あたり実質手取りが2万円アップした。
- 両方とも無料で資料請求ができるので、カタログや取り扱い商品などを見比べてみて各家庭に合った方を利用するのがベスト。
- おためしセットも頼めるので、実際に商品を味わってみてから決めるのもあり。
おまけ:節約できたお金を投資してみたら
さて、ここでおまけコーナーです。
宅配生協の利用比率を増やしたことによる食費の節約分1万円プラス在宅ワークの収入アップ分1万円の月々合計2万円を、仮に20年間利回り5%で複利運用した場合にどれだけ増えるかを計算してみました。(今後の食費の変化などは今回は考慮していません。)
「ke!san(生活や実務に役立つ計算サイト)」の積立計算を使わせていただきました。
これは毎月2万円(年間24万円)を全世界株式や全米株式などのインデックスファンドに20年間積立て投資した場合を想定しています。
写真の通り、積立て金額の480万円が20年後には252万16円増えて合計で732万16円になりました。
節約分と収入アップ分でたったの2万円と思った方もいるかもしれませんが、月々2万円でも複利と時間のパワーを加えると20年後にはとても大きな差となることがわかります。
宅配生協を利用しても、家族構成や子供の年齢によってどれだけ食費の節約ができるかは各家庭で違ってくると思います。
宅配生協を利用することで、ただ食費を抑えられるだけでなく自由に使える時間が増えることも大きなメリットです。
ぜひ上手に宅配生協を利用して家計管理をしてみましょう。
そして家事や子育て、仕事で忙しい毎日を送る中で少しでも自分の自由な時間を増やすことにつながればいいですね。