奈良県出身→早大法学部卒→弁護士秘書として勤務→結婚して4人の子供を出産。
現在大学生~小学生まで1男3女の子供がいます。子育てを通して感じたことや子どもの教育に関する情報発信をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
「ワンオペ育児」という言葉を最近よく聞きますが、「ワンオペ」とはどのような状態のことを指すのでしょうか。
本来「ワンオペ」とは、飲食業界などの店舗でひとりの従業員が全ての作業をこなさなければいけない状況を表現した言葉です。
「ワンオペレーション」という言葉が省略されて「ワンオペ」として使われるようになり、「主に母親がひとりで育児をこなさなければいけない状態」を意味するようになったのですね。
どんなことも同じですが、ワンオペ育児も経験した人にしかわからないツラさがあります。
特に専業主婦で「仕事をしていない」状態だと、「家事も育児もひとりでこなして当たり前」と思われる風潮があります。
それゆえ「専業主婦だからこそツライ」と感じることも。
今回は、専業主婦のワンオペ育児やワンオペ育児の乗り越え方について考えたいと思います。
専業主婦だとお家でお子さんと過ごす時間がいちばん多くなります。
気分転換に外に出るのもいいけど、感染症が流行っている時期やお天気の悪い日はできるだけお家で楽しく過ごしたいですよね。
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「ワンオペ育児」をしているお母さんは多い?
「ワンオペ育児」とは、かんたんにいうと「子育てをひとりでこなす」状況を意味します。
最近は出産後も働く女性が増えたため、夫婦で協力し合って家事と育児をこなしている家庭も増えていますが「ワンオペ育児」で大変な思いをしているお母さんはまだまだ多いと感じます。
「ワンオペ育児」だと感じている人の割合
引用元:CanCam.jp
CanCam.jpによると、「今ワンオペ育児の状況にあると思いますか?」という質問に対して4割以上の人が「はい」と回答しているとのことです。
はっきり「いいえ」と答えている人が4割弱なので、実際には半分近くの人がワンオペ育児状態にあるのではないでしょうか。
「ワンオペ育児」になる理由は?
引用元:マイナビニュース
マイナビニュースによると、ワンオペ育児になる理由は「夫の帰宅が遅い」「夫の仕事が忙しい」など、夫に関わる理由が7割近くを占めています。
日本独特の長時間労働がワンオペ育児のいちばんの原因となっているようですね。
幼稚園だと大半が専業主婦のお母さん
我が家の子供たちは4人とも幼稚園だったので、いわゆる専業主婦のお母さんをたくさん見てきました。
私自身も25歳で結婚してから丸10年間は完全な専業主婦でした。
3人目の子どもが2歳になった頃から週末だけ外に出て働いたり、4人目の子どもが幼稚園に入園してからは在宅ワークを始めたり、少しずつ仕事をしていますが今でも「家事と育児」を中心とした生活を送っています。
子供たちの同級生を見ていると、年々保育園出身のお子さんが増えていますが、子どもを幼稚園に通わせていると「今の時代でも専業主婦の人ってこんなに多いの?」と驚くほど大半が専業主婦のお母さん。
一方預かり保育が充実している幼稚園だと共働き家庭の割合が高くなり、保育園に近い雰囲気になるようですね。
普通の幼稚園だと「子どもが小さいうちは、母親は働かずに家事と育児に専念するのが当たり前」と思われていて、少し在宅ワークをしているだけでも珍しがられるくらいです。
「ワンオペ育児」は何がツラいの?~体験談より~
「外で働いていないのだから、家事と仕事をしっかりこなすのは当然」と思われている専業主婦。
「外で働くよりは断然ラクでしょ?」という声も聞こえてきそうですが、本当に「ワンオペ育児」状態にある専業主婦はラクなのでしょうか。
少なくても、私自身は完全な専業主婦時代に「ラク」だと感じたことはいちどもありません。
少しでも外に出て働き出してからの方が、精神的にはずいぶん「ラク」になりました。
専業主婦のワンオペ育児が大変な理由をみていきましょう。
ワンオペ育児でツラいこと1:365日24時間休みがない
基本的には「ずっと家にいられる」専業主婦ですが、小さい子どもがいると365日24時間休みがありません。
仕事であれば就業時間と働いていない時間がきっちりわかれていますが、家事と育児は「オンとオフの切り替えができない」状態がずっと続きます。
授乳が必要な時期の赤ちゃんは、朝も昼も夜もおかまいなしにお腹が空くと泣き叫びますよね。
「ここまでやれば今日は終わり」といった区切りがないため、心身ともに休まることがありません。
ワンオペ育児でツラいこと2:自分ひとりの時間を持てない
子どもたちはとても可愛くて愛しい存在ですが、それでも「少しの間子どもと離れてひとりになりたい」と思うことは誰にでもありますよね。
小さい子どもは少しの間も目を離せないですし、子どもがお昼寝をしているときは家事など他にやることがあるので、ゆっくりひとりの時間を満喫することができません。
子どもたちが乳幼児期は、「30分でもいいからひとりになりたい!」といつも思っていました。
ワンオペ育児でツラいこと3:大人と話す機会が少ない
久しぶりに外に働きに出たとき、「日本語の通じる大人の世界って、なんて素晴らしいのだろう」と感動しました。
仕事が多少ハードでも、怖い先輩がいても、手のかかる新人さんがいても、とにかく「日本語が通じる」だけでオールOK。笑
急に泣き出したり暴れ出したりする人がいないだけでもストレスフリーです。
子育ては手取り足取りのお世話も大変ですが、24時間体制で「話が通じない」子どもの相手をするのは想像以上に疲れるもの。
子どもの幼少期は、過ぎ去ると二度と戻ってきません。
専業主婦として小さい子どもといっしょに過ごせることは、ある意味幸せだと思います。
それでも「大人とコミュニケーションをとる」時間はリフレッシュのためにも大切ですね。
ワンオペ育児でツラいこと4:完璧主義になってしまう
「専ら家事と育児に従事している」専業主婦である限り、「家の中のことは完ぺきにこなさないと」と思ってしまいがちです。
誰かに「家事と育児をしっかりこなすように」と言われるわけではないのに、「働いていないのだから、完ぺきにこなして当然」と自分を追い込んでしまうのですね。
母親の性格にもよりますが、「家事と育児をちゃんとしないと罪悪感を感じてしまう」という感覚は、多かれ少なかれ専業主婦なら誰にでもあるはず。
働いていると「多少手抜きしてもOK」と思えるのが、専業主婦だと上手に手抜きできなくなるため、「家事と育児だけに従事している」状況は案外ラクではないのです。
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すべて手作りなので、これなら完璧主義のお母さんでも罪悪感を抱くことなく利用できますね。
私自身とにかくオール手作りにこだわっていた時期もありましたが、ある時かんたん晩ごはんにして空いた時間を子どもと遊ぶことにしました。
すると「おかあさん、いま(夕方なのに)いっしょにあそべるの?」と子どもが大よろこび。
時々でもかんたん晩ごはんにするだけで、体力温存&時間の確保&子供の笑顔と一石二鳥どころか一石三鳥です。
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ワンオペ育児でツラいこと5:どれだけ頑張っても評価されにくい
専業主婦は職業ではないため、どれだけ一生懸命とり組んでも金銭で評価されることはありません。
社会に出て働いているわけではないので当然ですが、頑張ればお金がもらえる仕事とちがって「評価されにくい」部分がツラいと感じることも。
主婦の働きは「子どもが順調に成長している」「家族が快適に過ごせている」といった無形の結果として現れるものですが、そこに喜びを見出せるタイプでないと幸せを感じにくいかもしれないですね。
自分自身は子どもたちが小さい時期のワンオペ育児中、余計な思考が入ってこないくらい毎日必死でした。
「幸せかどうか」など考える余裕すらなかったですね。
今思えば、ある意味幸せだったのかもしれません。笑
ワンオペ育児の乗り切り方~我が家の場合~
我が家は主人の仕事が多忙で、毎朝6時半に家を出て帰宅が9時なら「今日は早かったね」という感覚。
今の時代「残業は良くない」という風潮がありますが、現在15歳の長男が赤ちゃんのころなんて、多忙期には夜12時半に帰宅することもありました。
4人を育てている今より、長男が赤ちゃんのころの方がはるかにしんどかったように思います。
「20代後半の若さで子ども1人」と「40代前半で子ども4人」だと明らかに後者の方が大変だと思われるでしょうが、子育ての大変さは案外子どもの人数や母親の年齢とは関係ないのですね。
どんな状況下であれ、本人が「しんどい」と思えばしんどいのです。
どうしても「平日ワンオペ育児状態」を変えられない場合、どのようにワンオペ育児を乗り越えていけばいいのでしょうか?
ワンオペ育児の乗り切り方:週に1回でも外に出て働いてみる
主人は平日多忙ですが、基本的に土日祝日はお休みです。
末っ子が2歳になって離乳食が完了したころに派遣会社に登録し、週末だけ働きに出ることにしました。
少しだけ外に出て働くことは、デメリットよりメリットの方がはるかに多いのです。
外に出て働くことのメリット1:家族の家事スキルがアップする
最初から家事が得意な男性もいると思いますが、事全般が苦手な男性は多いです。
我が家の場合、思い切って私が週に1回外に出ることで主人の家事スキルが少しずつアップしていきました。
「主人には任せられないわ」と思って外に出ることをあきらめている人も多いと思いますが、人間必要に迫られるとなんとかなるものです。
逆にいえば、必要に迫られない限り家事&育児スキルが身につかない男性も多いはず。
自分ひとりでこなさなければいけない状況を経験し、初めて家事と育児の大変さがわかります。
毎週末でなくても、単発アルバイトでもいいのでたまには思い切って丸1日外に出る日を作りましょう。
しばらくすると、私の仕事日だけではなく平日の帰宅後も無理のない範囲で家事を分担してくれるようになりました。
最近は長女や次女も、私の仕事中に大量の洗濯物をたたんでくれるように。
たまには母親がいない方が、パパさんや子どもの家事力もアップしますよ。
外に出て働くことのメリット2:とにかく気分転換ができる
外の空気を吸うことで気分転換もでき、さらにお小遣い稼ぎができて旦那さんや家族の家事スキルが上達するなんて、一石二鳥どころか一石三鳥です。
久しぶりに電車で通勤したとき、通勤中だけでもリフレッシュできていい気分転換になりました。
さらに外で働いていると、少なくても座ってお昼ごはんを食べられますよね。
周りには仕事仲間がいるため厳密には「ひとりの時間」といえませんが、食べ始めから食べ終わりまで座っていられるだけでも最高に幸せな時間だと思えます。
外に出て働くことのメリット3:わずかでも世帯収入がアップする
週に1回程度の勤務だとせいぜい月々数万円程度の収入にしかなりませんが、この数万円の収入はバカにできません。
まさに「塵も積もれば山となる」です。
たとえば積み立てNISAの年間積み立て上限額は40万円ですが、月に5万円でも稼ぐと積み立てNISAの投資資金を家計からではなく自分の稼ぎから出せるようになります。
「全世界株式」「全米株式」などのインデックスファンドをコツコツ積み立てていけば、上がったり下がったりをくり返すものの、長期目線では福利のチカラも手伝って右肩上がりに成長します。
年間60万円稼ぐとして、このうち40万円を積み立てNISAに回してもまだ20万円残りますね。
20万円あれば美容やファッションにも使えますし、家族旅行に行くのも思い出作りができていいですね。
ワンオペ育児の乗り切り方:同じ境遇のママ友とおしゃべりする
次にストレス発散になったのが「同じ境遇にあるママ友としゃべり倒す」です。
長男関係のママ友とは中学受験について情報交換をしたり、不安や心配事などをお互いに話し合ったりしました。
次女が幼稚園時代のママ友とは幼稚園バスが到着するまで喋りまくってストレスを発散。
外に出るのが大変だったので、うちにときどき来てもらってお昼はお弁当を買いに行ったり出前をとったり、おしゃべりしながらいつもと違うお昼ご飯を食べるだけでいい気分転換に。
「集団ママ友お付き合い」は気を使って逆に疲れるので(笑)本当に気の合う友人と1対1で会うようにしていました。
ママ友とのおしゃべりは1~2ヶ月に1回程度でしたが、1回おしゃべりすると1週間分くらいのエナジーチャージが可能。
現在は感染症の拡大によりママ友ランチもほとんどできませんが、今なら末っ子が幼稚園に行っている間に大人だけでおしゃべりができますね。
落ち着いたらまた友人を誘ってみたいです。
ワンオペ育児の乗り切り方:ちがう境遇の友人とおしゃべりする
意外なことに、自分とは正反対のバリバリ働いている友人とのおしゃべりもとても刺激的で気分転換になります。
「外で働くってやっぱり大変なんだな」と再認識できますし、自分とちがった価値観に触れると、家庭内だけで完結していた自分の世界が少し広がったように感じられます。
「違う境遇の友達とは少しずつ疎遠になっちゃって」という話をよく聞きますが、とてももったいないことです。
特に相手が独身だと「子育てで忙しそう」と思って遠慮して誘ってこないこともあるので、たまには学生時代の友人など、こちらから誘って会ってみてはいかがでしょう。
専業主婦だからこそ、さまざまな立場にある友人と付き合い続けることが大事です。
今の時代、ずっと永遠に専業主婦でいる人は少ないですよね。
いざ社会復帰をしたいと思ったとき、いろんな境遇にある友人たちの意見に助けられることもありますよ。
「ワンオペ育児」も必ず終わるときがやってくる
今回は、主に専業主婦家庭の「ワンオペ育児」についてみてきました。
専業主婦家庭や共働き家庭、単身赴任世帯などそれぞれの家庭でちがった種類の「大変さ」があると思います。
各家庭が「ちがう種類のツラさ」を抱えているのが子育て世帯の実情。
ワンオペ育児の真っ最中は、出口の見えないトンネルの中でひたすら走り続けているような感覚になりますが、これも必ず終わるときがやってきます。
子どもが成長すると話し相手になってくれる
特に核家族が増えている今の時代、「孤独感」がワンオペ育児のツラさの大半を占めていると考えられます。
とにかく「日本語が通じない子ども」と24時間体制で向き合うことは大変ですよね。
ただ子供が成長して話せるようになってくると、ワンオペ育児独特の「孤独感」がスーッと薄れていくのです。
習い事の送迎や学校行事の参加、PTA活動など身体的な負担は増えていく部分もありますが、子どもと「対等に話せる」だけでも精神的にはグッとラクになっていきます。
子どもが助けてくれるようになる
こちらがひたすらお世話をしていた子どもも、大きくなってくるとお手伝いをしてくれるようになります。
下の子どもの面倒をみてくれたり、部屋を片付けてくれたり、「いてくれると心強い」存在に。
小さかった子どもが、少しずつ成長して精神的な支えとなってくれるのです。
これぞ子育ての醍醐味。
「ここまで頑張ってきてよかった」と思えるときが必ずやってきますよ。
ワンオペ育児の終わりに向けて
子育ては長期戦なのでなかなか終わりが見えないものですが、末っ子が幼稚園に入園すれば、少しでも「ひとりの時間」をもてるようになります。
ゆっくり身体を休めてもいいですし、趣味に時間を費やすのもステキですね。
「預かり保育」を利用するのもあり
週に3回以上、かつ1日に4時間以上働けば「預かり保育」を利用することができます。
私は家庭を第一に考えながらマイペースに働きたいと思ったため、思い切って「開業届」を出して個人事業主として働き始めました。
「開業届」に税務署の受付印を押してもらって自治体の子育て担当課で手続きをすると、雇われて働かなくても幼稚園の預かり保育を利用できます。
お上の印鑑の効力はすごい。笑
もちろん開業届を出したからには時給や月給ではなく「完全成功報酬型」の仕事で稼ぐ必要があります。
それでも子どもの体調や機嫌などを考慮しつつ自分のペースで仕事をできる自由は、何にも代えがたい価値があると思えます。
3歳~5歳くらいまではまだまだ体調を崩しやすい時期なので、子どもの体調不良や急な休園などにも対応できるよう、平日は在宅ワークからスタートするのがおすすめ。
今からどんな在宅ワークがあるかチェックしておきましょう。
今から「やりたいことリスト」を作成する
今ワンオペ育児でツラいと思っている人も、そのうち必ず自分の時間をもてるようになるので、今から自由時間をどのように使うかいろいろ考えておくといいですね。
知り合いは、末っ子が幼稚園に入ったらやりたいことを「やりたいことリスト」にまとめていました。
ワンオペ育児を頑張ってきた人は、「やりたいことリスト」を書くと巻物みたいに長くなるかもしれませんね。