
奈良県出身→早大法学部卒→弁護士秘書として勤務→結婚して4人の子供を出産。
高校生から幼稚園児まで1男3女の子供がいます。コロナショック後から投資をスタートし、現在は主に米国株投資で800万円~1,000万円の利益を出しています。こちらのブログでは、投資や資産運用について経験談を交えて情報発信をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
最近SNSの米国株投資界隈をにぎわせている「QYLD」をご存知でしょうか。
禁断の米国超高配当ETFとして有名なQYLD。
経済や株式の成長自体に投資をするわけではなく、「カバード・コール戦略」という仕組みによって平均10%近くもの配当利回りを実現しています。
私も2月の上旬にこのQYLDを購入し、資産のポートフォリオに加えました。
配当利回りだけに着目するととても魅力的なETFに思えますが、どんなものにもプラス面とマイナス面が存在しますよね。
当然超高配当を実現できている仕組みの裏にはリスクやデメリットも。
今回はQYLDの魅力や注意点などを書いていきたいと思います。
QYLDに投資をしようか迷っている人、配当利回りの高い銘柄を探している人はぜひ参考にしてくださいね。


最近米国の高配当株が投資先として人気を集めています。
2022年米国株市場は絶不調でしたが、私も定期的に入ってくる配当金にはずいぶんと助けられました。
また2024年にスタートする新NISA制度では年間240万円(生涯1,200万円)の成長投資枠が設けられることになりましたね。
成長投資枠で米国の個別株や高配当ETFへの投資を検討している人も多いのではないでしょうか。
2023年はぜひ新NISA制度の開始に備えて情報収集の1年にしませんか。
とはいっても現実的には仕事や家事・子育てなどで忙しく、じっくり情報を集める時間ってなかなかとれませんよね。
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QYLDって一体どんなETF?
不労所得を増やしたいと思っている人に人気のQYLDですが、一体どんな仕組みで配当金を生み出しているのでしょう。
ここではQYLDがどのようなETFなのかみていきましょう。
QYLDの特徴
- 正式名称「グローバルX NASDAQ100・カバード・コールETF」
- ファンド概要 ナスダック100指数に連動する株式を購入し、対応する同一指数のコール・オプションを売却する。
- 保有銘柄 ナスダック100指数に連動しているETFであるQQQとほぼ同じ(Amazon・アップル・マイクロソフトなど)103銘柄
- ファンド設定日 2013年12月11日
- 純資産額 約6,000億円
- 配当利回り 10%~12%(毎月配当)
- 経費率 0.6%








カバード・コール戦略をわかりやすく解説
- Aの株価が1,000円だったとします。
- 「1ヶ月後にAの株を1,300円で買う権利」を200円で売ることにします。
- 「1ヶ月後にAの株を1,300円で買う権利」を買いたい人は、あなたに200円を支払います。
- 1ヶ月後、Aの株価は800円に下がりました。
- 「1ヶ月後にAの株を1,300円で買う権利」を買った人は、価格の下がったAの株を買いたくないので、買う権利を放棄します。この場合は最初に支払った手数料の200円だけが損失となります。
- 一方あなたは最初に支払われた200円をゲットできたので、Aの株価が1,000円→800円に下がったとしても、この200円で損失を埋めることができました。

- 上記と同じ条件で、1,000円だったAの株価が1ヶ月後に1,800円に値上がりしました。
- 「1ヶ月後にAの株を1,300円で買う権利」を買った人は、1,800円に値上がりしたAの株を1,300円で買うことができるため、当然この権利を行使します。
- あなたは現在1,800円に値上がりしたAの株を1,300円で相手に売らなければいけないため、最初にもらったオプションプレミアムの200円+1,300円-1,800円=-300円となり、結果的に300円の損失になります。

QYLDのチャート~ナスダックETFのQQQと比較して~

引用元:楽天証券 QQQ株価チャート

引用元:楽天証券 QYLD株価チャート
上がナスダック100指数に連動するETFであるQQQの10年株価チャートで、下がQYLDの株価チャートです。
QYLDのチャートの推移を見ると、今をときめく米国IT企業が集まるナスダックに投資しているとは思えないですね。
カバード・コール戦略はある一定水準以上の株価の値上がり益を放棄してオプションプレミアムを得ているため、株価そのものの上昇は期待できません。
株価があまり変化しないことを良しととらえるか、デメリットととらえるかはその人の感じ方や投資スタンス次第といえるでしょうね。




提供:マネユニ・アカデミー
QYLDのメリット&デメリット
投資は「利回りが高ければ高いほど危険」というイメージがありますよね。
そう考えると、利回り10%~12%のQYLDは相当リスキーだと思われる人もいるでしょう。
QYLDのメリットとデメリットを理解した上で投資対象とするかどうかを判断しましょう。
QYLDのメリット
- 毎月配当金をもらえる
- 超高配当利回り
- 株価の値動き自体が比較的安定している
- ナスダック指数に投資をしているため、投資先は信用できる
- 株価の値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う投資法ではないため、利益確定のタイミングを考える必要がない
QYLDのデメリット
- カバード・コール戦略が理解しにくい
- 株価の値上がり益(キャピタルゲイン)を期待できない
- 経費率(信託報酬)が0.6%と高め
- トータルリターンではナスダック100指数に連動しているETFのQQQに負けている
- ETFには償還リスク(途中で運用が停止される恐れ)があるため、純資産額を確認するなど逐一情報収集をする必要がある


QYLDに投資を始めた理由
- とにかく超高配当利回りが魅力
- 毎月配当金がもらえる(他の米国高配当ETFの配当金支払い回数は年に4回)
- 投資元本が多少減ったとしても、5年~10年の中期投資目的なら配当金をもらうことでトータルリターンはプラスになると判断したから
- 子どもたちと向き合う時間を増やすために週末の派遣の仕事を減らすことに決めたため、配当収入を増やしたいと考えたから
- 含み益が増えるタイプの投資スタイルだけだと、投資で豊かになった実感を得にくいから
- ナスダックの成長はS&P500インデックスファンドに投資をすることで享受できると判断したから
個人的な理由も入っていますが、かんたんに言うと「超高配当の魅力にハマってしまったから」です。笑
QYLDに投資をしている人は皆さん同じだと思いますが、QYLDの配当利回りを見たあとに他の高配当株をみても、もはや高配当に思えなくなるのです。
それくらいQYLDの配当利回りは衝撃的ですよね。
5年~10年程度の中期投資ならプラスになると考えた理由
今のところQYLDを何年間保有するかはまだ決めていませんが、5年~10年程度の中期投資として考えています。
ここでは5年間保有した場合と10年間保有した場合、さらに楽観的な予想と悲観的な予想のパターン別にリターンを検証したいと思います。
5年間QYLDを保有した場合【楽観的予想】
- 投資資金1,000万円→元本はそのまま減ることなく1,000万円
- 年間配当金が手取りで8%と仮定→年間配当金が80万円×5年間=400万円
- 投資元本1,000万円+5年間の配当金手取り400万円=1,400万円

5年間QYLDを保有した場合【悲観的予想】
- 投資資金1,000万円→元本が2割減って800万円
- 年間配当金が手取りで7%と仮定→年間配当金が56万円(元本800万円の7%)×5年間=280万円
- 投資元本800万円+5年間の配当金手取り280万円=1,080万円

同じ条件で10年間投資をしたパターンも考えてみましょう。
10年間QYLDを保有した場合【楽観的予想】
- 投資資金1,000万円→元本はそのまま減ることなく1,000万円
- 年間配当金が手取りで8%と仮定→年間配当金が80万円×10年間=800万円
- 投資元本が1,000万円+10年間の配当金手取り800万円=1,800万円

10年間QYLDを保有した場合【悲観的予想】
- 投資資金1,000万円→元本が2割減って800万円
- 年間配当金が手取りで7%と仮定→年間配当金が56万円(元本800万円の7%)×10年間=560万円
- 投資元本800万円+10年間の配当金手取り560万円=1,360万円

もし投資元本がもっと減ったり配当利回りが下がってしまったら、トータルでプラスになるどころかマイナスになってしまう可能性もあります。
今まで通り運用されればさすがに元本が2割も減ることはないと思いますが、投資では「想定外の事態を想定しておく」ことが大切。
常に悲観的予想のパターンを頭に入れつつ、トータルでプラスになることを信じて様子を見ながら保有していくつもりでいます。
提供:マネユニ・アカデミー
QYLDに投資をすることの個人的な懸念点
やはりカバード・コール戦略自体が複雑な仕組みで、今後もオプションプレミアムが入り続けるのかという心配はありますね。
どんなETFにも償還リスクはあるものの、数十社や数百社の企業成長にまるっと投資ができるETFよりも途中で運用が停止される可能性が高いと考えています。
そもそも「決められた価格で株価を買い取る権利(コールオプション)」を購入する人がいなければQYLDの仕組みは成立しないため、特に純資産額の推移に着目する必要がありますね。
というわけで、毎月配当金を受けとりながらも「危ない」と感じたらすぐに売却するつもりでいます。
そのためにも日々情報収集が欠かせません。
QYLDに投資をすることのデメリットや懸念点はいろいろありますが、個人的にいちばん気になるのが、
世界経済や企業の成長そのものに投資をしているわけではない
という点です。
米国のハイテク株を中心としたナスダック100の成長を信じるなら、純粋にQQQに投資をするのが正解ですよね。
「自分がその明るい未来を信じられるものに資金を投じる」のが投資の基本であることを考えると、ナスダック100の成長を信じているのにQYLDに投資をするのは感情面で矛盾していることになりますよね。
「じゃあ素直にQQQに投資をすれば?」となるわけですが、現在800万円~1,000万円近くの含み益(相場次第で含み益は変化します)が出ているのにまだ1円も崩したことがないのです。
性格上「含み益を取り崩す」ことに抵抗を感じるため、たとえネット証券上の資産額が増えても豊かになった実感を得られない状態が続いているのですね。
ここからは上に書いた「QYLDに投資を始めた理由」につながります。


QYLDから入った配当金の使い道予定
- 積立てNISA(全世界株式)の投資資金にする
- S&P500や全米株式などのインデックス投資のスポット買い資金にする
- 余ったら外食費や家族旅行代金など、家族で楽しむために使う
QYLDに5年や10年投資をした場合のリターン予想は「元本+配当金」のみで計算しましたが、上に書いたように配当金をインデックスファンドへ再投資をすることでトータルリターンを増やすことができますね。



まとめ:超高配当ETFのQYLDはこんな人におすすめ
- ナスダック100指数が今後上昇し続けるかわからないと考える人
- 将来得られる利益よりも、今インカムゲインが欲しい人
- 資産の含み益が増えることよりも配当金をもらうことに喜びを感じる人
- FIREやサイドFIREを目指している人
- 資産形成期を経てとり崩し期に入っている人
QYLDをポートフォリオに迎え入れたのは2022年2月なので、配当金がもらえるのは3月からになります。
今後は米国高配当ETF御三家(SPYD・HDV・VYM)と今回ご紹介したQYLDから入ってくる配当金の推移などをアップしていく予定です。


提供:マネユニ・アカデミー