奈良県出身→早大法学部卒→弁護士秘書として勤務→結婚して4人の子供を出産。
現在大学生~小学生まで1男3女の子供がいます。コロナショック後から投資をスタートし、現在は1000万円程度の含み益を出しています。こちらのブログでは投資や資産運用について経験談を交えて情報発信をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
みなさんは「金(ゴールド)」と聞くと、どのようなイメージを抱かれるでしょうか。
キラキラとした宝飾品や金の延べ棒などを思い浮べる人が多いかもしれませんね。
株式市場が好調なときはあまり注目されない金(ゴールド)ですが、世界情勢や政局が不安定な時期に入ると急に資金が流入し、金価格が高騰します。
人々が不安を感じると、資産としての金(ゴールド)が存在感を増してくるのですね。
昔から「有事の金」とよばれていますが、まさに「いざというときの資金の逃げ場」といったところでしょうか。
2022年は米国の金利上昇が原因で金(ゴールド)や金鉱株(金を採掘している会社の株)の価格は不調でした。
金利がアップすると米国の国債を買って持っておくだけで利息が得られるので、金利が付かない金(ゴールド)から資金を引き揚げて国債を買う人が増えるためですね。
ところが2023年に入り、米国の利下げが見え始めるとともに再び金(ゴールド)や金鉱株(金を採掘している会社の株)が上昇しています。
私も辛抱強く保有し続けていてよかったと思っています。
今回は最近急騰している金(ゴールド)や金鉱株(金を採掘している会社の株)についてみていきましょう。
実際にGDXやGDXJなどの金鉱株ETFに投資をした体験談や感想なども書いていきますね。
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なぜ「有事の金」といわれているのか
昔から「金」は安全資産といわれていますが、「金」にはどのような価値があるのでしょう。
ここでは「有事の金」とよばれている理由をみていきましょう。
金(ゴールド)は世界情勢の変化に強い
株式や貨幣の価値は世界情勢の影響を受けやすく、企業倒産や金融破綻によって紙切れ同然になってしまう可能性があります。
一方で金(ゴールド)は希少性が高く全世界共通でその価値が認められているため、世界情勢が不安定なときに積極的に買われるのですね。
金(ゴールド)は物価が上昇するインフレ局面に強い
物の値段やサービスの価格が変化しなければ、現金を銀行口座に預けておいてもその価値が減ることはありませんよね。
でも今は世界的にインフレ率が上昇しているため、銀行に資金を預けているだけでは現金の価値が目減りしていきます。
たとえば去年1,000円で買っていた物が今は1,200円出さないと買えない状態になるのがインフレですね。
実際食材やガソリン代、子どもの習い事代や大学の学費などあらゆるものが年々値上げされています。
金(ゴールド)は今のように現金や預金の価値が目減りするインフレ局面にも強いのが特徴だといえるでしょう。
金鉱株ETFにはどんな特徴があるの?
金鉱株ETFってあまり聞き慣れない言葉ですよね。
金鉱株は金(ゴールド)の値動きと相関性がありますが、あくまでも金を採掘する金鉱会社の株式なので金そのものへの投資とは異なります。
ここでは金鉱株ETFの特徴についてみていきましょう。
- 金を採掘する企業の株式を集めたもの
- 個別の金鉱株へ投資する場合と比べて破綻リスクが軽減される
金鉱株ETF【GDX】について
- 正式名称はヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF(VanEck Vectors Gold Miners ETF)
- 主に大型の金鉱株が組み入れられているETF
- 組み入れ銘柄数 44銘柄
- 分配金利回り1.49%(2022年3月10日現在)
- 経費率0.51%
金鉱株ETF【GDX】のチャート
引用元:楽天証券
金鉱株ETF【GDXJ】について
- 正式名称はヴァンエック・ベクトル・中小型金鉱株ETF(VanEck Vectors Junior Gold Miners ETF)
- 主に中小型の金鉱株が組み入れられているETF
- 組み入れ銘柄数 70銘柄
- 分配金利回り1.65%(2022年3月10日現在)
- 経費率0.52%
金鉱株ETF【GDXJ】のチャート
引用元:楽天証券
現在金鉱株ETF【GDX】を主人名義、【GDXJ】を自分名義で所有しています。
両方とも株式市場の調子が良かったときは含み損を抱えていましたが、今はどちらも上がってきました。
「やっと日の目を見るときがやってきた」という気分ですが、金鉱株ETFが下がってもいいから世界平和を願いたい気持ちです。
金(ゴールド)投資との違い
- 金(ゴールド)そのものへの投資は配当金を生まないが、金鉱株ETFは少し配当金(分配金(が出る
- 金(ゴールド)よりも金鉱株ETFの方が激しい値動きをする
- 金(ゴールド)の現物は価格が下がっても価値がマイナスになることはないが、金鉱株ETFは株式なので購入時より価格が下がると含み損を抱えることになる
引用元:Wealth Road
金鉱株ETFには「オペレーティング・レバレッジ」がかかっているため、値動きが激しくなります。
金鉱株ETFのメリット
- 「有事」や「インフレ」に備えた分散投資ができる
- オペレーション・レバレッジ効果を享受できるため、金そのものへの投資よりも大きなリターンを期待できる
- 購入するタイミング次第では大きなキャピタルゲイン(売却益)をねらえる
- 現物の金(ゴールド)のように紛失や盗難の心配がない
金鉱株ETFのデメリット
- 金鉱株はあくまでも「株式」なので、コロナショック時のような大暴落時には他の株式といっしょに売られることがある
- 金鉱会社も企業である限り、破綻リスクがある(金鉱会社の個別株ではなくETFを購入することでリスク軽減ができる)
- 金鉱会社は業績の良いときと悪いときの差が大きいため、ボラティリティ(株価の価格変動幅)が大きくなる
金鉱株ETF【GDX・GDXJ】に投資をした感想
- 株式市場が好調なときは含み損を抱えていたため、保有し続けるには辛抱強さが必要。
- 他の米国株ETFより値動きが大きいため、値動きの激しさに慣れるのに少し時間がかかった。
- 株式市場の下落時に急上昇したため、株式のマイナス分を補ってくれる形となり精神的な安定につながった。
- 株式市場が上昇相場になると金鉱株ETFの下落が想定されるため、その前に一旦売り抜けたい気持ちもあるが売却のタイミングが難しい。
- 「有事」や「インフレ」に備えて金鉱株を売らずに保有し続けるor一旦利益を確定させて、株価上昇時に下がった金鉱株を買い戻す、のいずれかで悩んでいる。
- 長期的なリターンでは株式に劣るため、どの程度の資金を金鉱株ETFに分散するか考えなくてはいけない。
現在金鉱株ETFの「GDX・GDXJ」に投資をしていますが、ざっと上に書いたような感想を抱いています。
金鉱株ETFが含み益を抱えている状態で売却をして利益を確定させ、別の米国高配当ETFやS&P500の投資信託購入資金に回すべきか、などいろいろ考えてしまいます。
積立てNISAなどのほったらかし投資と比べると少し神経を使いますね。
それでも先日ブログでご紹介した米国超高配当ETF【QYLD】の含み損(約40万円)が金鉱株ETFの含み益(約30万円)でかなりカバーされているので、金鉱株ETFを辛抱強く保有し続けて正解だったと思っています。
有事で輝く金鉱株ETF
金鉱株ETFのGDXJ以外は見事にすべて前日比マイナスになっていますね。
有事のときは「金鉱株ETFをもっと買っておけばよかったかな」と思いますが、株式市場が一転して好調になった際は再び含み損を抱える可能性が高いため、金鉱株ETFの保有率を高めすぎるのは考えものです。
現在金鉱株ETFは夫婦あわせて全投資資金の10%程度。
自分が「ちょうどいい」と思える分散投資の割合を考えるといいですね。