奈良県出身→早大法学部卒→弁護士秘書として勤務→結婚→4人の子供を出産。結婚当初から節約と家計管理を頑張ってきました。こちらのブログでは子沢山サラリーマン家庭でもできる家計節約術についてお伝えします!今回は住宅についての記事ですが、法律事務所勤務時代に宅建取得済みです。どうぞよろしくお願いいたします。
節約や家計管理を頑張っている人は多いと思いますが、その前に現在の総資産額をきちんと把握できているでしょうか。
日々の家計の収支は家計簿をつけることで管理できますよね。
毎月の残高を確認しては節約や貯蓄へのモチベーションを高めている人は多いと思います。
ただ家計管理の前に、まずは資産全体を把握することが貯蓄や資産運用を始める第一歩ではないでしょうか。
家計のバランスシート
バランスシートとは、資産と負債から純資産を算出できる財務諸表のひとつです。
資産の合計額から負債を引いた額が純資産となります。
家計バランスシートの項目
家計バランスシートの中の大きな項目についてまとめました。
- 資産=現金化することができるプラスの財産のこと。
- 負債=ローンや奨学金など、返す必要があるマイナスの財産のこと。
- 純資産=資産から負債を引いて残った財産のこと。
- 自己資本比率=純資産÷総資産で計算できる。
資産
- 自宅
- 自動車
- 現金
- 預貯金
- 有価証券(投資信託や株の現時点での時価)
- 生命保険などの現時点での解約返戻金
負債
- 住宅ローン
- 自動車のローン
- 奨学金
- クレジットカードの未払い金
純資産
資産-負債で表される金額で、健全な家計であるかどうかはこの純資産額で判断されます。
自己資本比率が大切
純資産がマイナスなら債務超過の状態ですが、住宅ローンを抱えている場合はマイナスになる場合も多いと思います。
賃貸派の場合は資産に「住宅の価格」が入らないかわりに負債の項目に「住宅ローン」が記載されることもありません。
ただ「住宅ローン」という負債を抱えることはありませんが、長期にわたって「賃料」という債務を抱え続けることになります。
企業経営では自己資本比率が50%以上なら財務状況が優良だと判断されます。
家計でも負債を減らしたり貯蓄を増やしたりすることで自己資本比率が高くなるように意識したいですね。
日本FP協会の便利ツールで家計をチェックから「家計のバランスシート」の中の「家計のバランスシート Excel版」をダウンロードして入力することで、簡単に家計の総資産額を把握することができますよ。
住宅や自動車など、価格が変動する資産は購入時の時点の金額ではなく現時点での価格を記入してください。
住宅価格や自動車の価格は購入時から徐々に価値が下がる場合が多いです。
ただ住宅価格に関しては地価の上昇により購入時より価値が上がることもあります。
総資産額の現状把握の重要性
現金化できるプラスの財産のことを「資産」といいますが、マイホームは「いざというときに現金化できる」点が大きなメリットですね。
ただ不動産価値は下落することもあれば上昇することもあり、マイホームの価格次第で総資産額が変動します。
不動産の相場は自分ではわかりにくいので、持ち家派の人は専門家に依頼してマイホームの時価をしっかり把握しておきましょう。
マイホームの査定
持ち家派の人にとって、資産の中で住宅の価格が占める割合はかなり大きいと思います。
日々の家計管理についてはファイナンシャルプランナーさんに相談できても、住宅の価格までは算定してもらえませんよね。
我が家は過去に1度自宅の買い換えを検討したことがあり、その際に不動産会社にマイホームの査定をしてもらいました。
査定の結果
今住んでいる自宅の査定結果は、「購入した額と同じ額での売り出しが可能」とのこと。
元々中古物件を買ったため、購入時に建物の値段がほとんど入っていなかったのもあるかもしれませんが、土地の価格が購入時と比べて下がっていないことがわかっただけでも査定してもらった価値があったと思っています。
さらに、「もし一般の人に売れなくても買い取り業者(住宅を買い取ってリフォームをしてから売りに出す業者)に確認したら、売り出し価格よりも1,000万円くらい下げた額なら確実に買い取ってもらえるそうです。」とのことでした。
査定によって得られた安心感
結局小学校の学区が変わらない地域でよさそうな物件がなかったため自宅を買い換えることはありませんでした。
ただマイホームの市場価値を把握できたことは、資産形成をしていく上で大きな安心感につながりました。
実際に自宅の売却を検討する際に査定をしてもらう人が多いと思いますが、「いざとなったらマイホームがいくらで売れるのか」を普段から把握しておくことは家計管理の第一歩ではないでしょうか。
持ち家派の人にとっては、個人資産の中で不動産の占める割合は大きいはず。
マイホームは必ずしも購入時と同じ額で売りに出せるとは限りません。
一方で地価の上昇が見込まれる地域では、購入時よりマイホームの資産価値が上がっている場合もありますね。
少子高齢化が進む日本において今後地価が上がっていく地域は一部だとは思いますが、購入時の価格が高くてもより高い値段で売却できれば、「投資」という観点から見てもその自宅を買ったことは成功だと考えられます。
購入時より価格が上がっていることが確認できれば売却と住み替えを検討する人もいるようですよ。
不動産の無料査定サービス
預貯金額や株式の価格は自分でもすぐに確認できますが、不動産の市場価格を自分で把握することはむずかしいですよね。
そこで、不動産買取一括査定マッチングサイト【不動産買取カウンター】をおすすめしたいと思います。
自分でマイホームの価値を計算する方法
自分でもおおまかに不動産価値を把握する方法があります。
- 固定資産税の税額を算出するための固定資産税評価額に着目。
- 固定資産税納税通知書に記載されている評価額を確認する。(市区町村役場で固定資産評価証明書を取得する方法もある)
- 固定資産評価額は、公示価格(国が公表している価格で不動産売買の取引をする際の目安になる)の約70%となる。
- 固定資産税評価額を7で割ってから10をかければ、だいたいの不動産売却価格がわかる。
注意点としては、不動産所在地の市区町村が決定する固定資産税評価額は毎年公表されるものではなく3年に1回のペースで公表されるため実際の市場価値とちがっている場合も少なくないようです。
不動産無料査定を利用するメリット
資産に占める不動産価格の割合は大きいため、できるだけ正確な現在の相場価格を知っておきたいですね。
- 固定資産税評価額を基準とするより、正確な売却の相場価格を把握することができる。
- 査定する際には地価だけでなく、物件の状態や周辺の同じような取引案件を参考にするなどさまざまな要素を考慮して判断される。
- 現実的な市場価格を把握することでいざ売却するときに価格交渉がしやすくなる。
- 自宅を購入したときより資産価値が上がっている場合には、住み替えなどの検討をしやすくなる。
相場価格を確認してからそのまま住み続けるか、住み替えを検討するか考えてもいいわね。
査定価格と売却価格
マイホームの市場における相場価格がわかったとしても、必ずしもその価格で売却ができるというわけではありません。
物件の所有者は「できるだけ高く売りたい」と願う一方で、購入者は「できるだけ安く買いたい」と思っています。
とくに思い入れのあるマイホームともなれば、できるだけその価値は高く評価してもらいたいと思うのは当然ですよね。
当たり前のことですが、不動産査定では「人の心の動き」まで査定項目には入っていません。
対象となるのは「土地・家屋」という物質ですが主役はあくまでも「人」です。
思い出のつまったマイホームを売りに出す人の気持ち、人生で1番大きな買い物を決断する人の気持ち、売る側も買う側もそれぞれが相手を思いやる心をもってこそ良い取引ができるのだと思います。
売買するのも住むのも「人」だから、感情の動きで実際の売却価格が変わってくる可能性もあるわね。
まとめ
定期的に家計バランスシートを作成して自分の資産を見えるようにすることは健康診断を受けることと似ていると思いませんか。
現在の家計の状態を把握することで何に気をつければいいか、また治療の必要がある場合にはその部分まではっきりとわかりますね。
家計の健全化を図るためには家計簿をつけるだけでなく、まずは「総資産額」の観点から家計全体を把握することからはじめましょう。